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昔はドコに遊びに行った?昭和・平成のレトロスポット4選!懐かし映像で振り返る“愛媛の行楽地の歴史”

2023年10月24日 19:16
昔はドコに遊びに行った?昭和・平成のレトロスポット4選!懐かし映像で振り返る“愛媛の行楽地の歴史”

秋と言えば、行楽の季節。南海放送に残る懐かしの映像から、県内の行楽地の歴史を振り返ります。さあ時代を巻き戻してみましょう。

まちの皆さんに聞きました。“昔、県内でどこに遊びに行っていましたか?”

街の人たち:
「奥道後、ジャングル風呂も行きましたね、祖父母両親に連れられて」

「昔あったんですね小さい遊園地。梅津寺!子ども連れて子ども小さかったから」

「当時は梅津寺に遊園地があって、ぐるぐる回るゴーカートとかあったような」

「保育園の時やったんで、遠足かなんかで行った記憶」

「道後公園とか、花の名所だから。昔動物園もありましたしね。唐子浜も行きました、今治なんで、飛び出しそうなジェットコースターがあった」

松山市の「梅津寺パーク」では“写生大会”が子どもたちの恒例行事に

こちらは今から64年前。観覧車など乗り物で遊ぶ人たち。

松山市にあった遊園地ですが…みなさん、どこかわかりますか?

そう、梅津寺です。

まちの人の声でも多かった梅津寺遊園地、のちの梅津寺パークです。当時、最新の遊具を備えたレジャーランドとして多くの人に夢を与えました。ゴールデンウイークにはこの人出。

中には画用紙に向かう子どもたちの姿が、1996年にも2001年にも見られました。

子ども:
「観覧車」
Q.上手にかけましたか?
「うん」

(2001年)
男性:
「特に予定は決めていなくて、近場で済まそうかなと思って今日あたりは写生会」
男性:
「今日はここでゆっくりしようと思いましてね、連休は私が今日くらいしか連れていけないのでね」

恒例行事の写生大会です。みんな、上手!自分の好きな乗り物などを画用紙いっぱいに描く姿。子どもの真剣な表情と笑顔は、今も昔も変わりませんね。

パンダもやってきた!「唐子浜パーク」は1967年に一大観光施設としてオープン

時は、高度経済成長期。県内には好景気を反映して、様々な行楽スポットが整備されます。

実は東予にも遊園地があったこと、ご存知ですか?

砂浜に、手漕ぎボート。のどかな光景が広がるこの場所に…ありました。画面左側、奥にうつっているのは間違いなく“観覧車”ですよね。

ここはホテルと海水浴場を持つ観光施設、今治市の唐子浜パーク。

1967年に一大観光施設としてオープン、当時としては珍しい観覧車が設置され、時には中国からパンダがやってくるなど、“最先端”の楽しみ方で県民に親しまれました。

その後、レジャーの多様化や施設の老朽化などにより利用客は年々減少の一途を辿り、遊園地は休園に。

ホテルと夏場の海水浴場に限って営業を続けるも、21世紀の到来とともに、その歴史に幕を下ろしました。

“西の金閣寺”に“世界一横に長いホテル”で注目 一大リゾートだった「ホテル奥道後」

変わっては…

熱帯雨林をイメージしたさまざまなお湯が楽しめるジャングル風呂に、「西の金閣寺」と呼ばれた錦晴殿。

1963年に開業したホテル奥道後は、休日ともなると大勢の家族連れや観光客が押し寄せる、松山郊外の人気のスポット。

その後、全長350メートルの新しい本館が落成し、当時「世界一横に長いホテル」として、注目を集めました。

昭和世代には懐かしい、延長1200メートルのロープウェイも整備。まさに、一大リゾートですね!

260m上空から360度の大パノラマを堪能!“展望タワー”がシンボルの「南レク」は今

ロープウェイはこちらにも。宇和島市と愛南町に広がる南レクです。

マイカーブームにより、行動範囲が一気に広がったこの時代。豊かな自然が残る南予地域を観光で盛り上げようと、県などが整備したのがこの“南レク”なんです。

当時珍しかった“波を起こせるプール”を目指し、家族で訪れたという人も多いのではないでしょうか?

シンボルの“展望タワー”からは、乗っているだけで360度の大パノラマを、260メートルの上空から堪能できました。

あれから半世紀…2023年、南レクのキャンプ場にお目見えしたのは、木製の樽の中にストーブを設置した、本場・フィンランド製の「バレルサウナ」。

自然で“ととのう”南レクの新たな目玉として注目を集めています。

時代に合わせ、人々を喜ばせる施設が次々に登場してきた、県内、行楽地の歴史。次はどんなものがお目見えするのか、楽しみですね。