必要なのは「普通を共に生きてくれる人」ウクライナ出身の女性が避難民への心理的サポート訴え【愛媛】
今も続くロシアによるウクライナ侵攻で日本に避難している人たちへの心理的なサポートの大切さを訴えようと、ウクライナ出身の女性が松山市で講演しました。
松山市の聖カタリナ大学で看護学科の学生に特別講義を行ったのは、ウクライナ・キーウ出身で関西看護医療大学・助教の花村カテリーナさんです。
臨床心理士のカテリーナさんは、今回、知人の医師の招きで来県したもので、ロシアによるウクライナ侵攻で友人が志願兵として戦っている現状などを語りました。
関西看護医療大学 助教 花村カテリーナさん:
「戦争はこの1年半、毎日、1日たりとも休憩することなく続いています」
続いてカテリーナさんは、日本で続けているウクライナ避難民への母国語でのカウンセリング活動に触れ、言葉の問題で日常生活にも不自由していることを動画を使いながら説明しました。
花村カテリーナさん:
「薬局で買える塗り薬をウクライナ語で紹介している。すごく好評です。わざわざお医者さんの所に行かなくても薬局で買えるものを写真で見られるので」
その上で、今必要なのは「支援してくれる人」以上に「普通を共に生きてくれる人」だと訴えました。
花村カテリーナさん:
「やってほしいんじゃなくて自分でできるようになりたい。やってもらうんじゃなくて、一緒にやりたいんだと」
講義を聴いた学生:
「ウクライナから避難した人も安全な場所にいるけど、思うところがたくさんあって。もっとウクライナの事を身近に考えて、自分たちのできることを考えていくべきだと思った」
カテリーナさんは9日、松山学院高校でも講演することになっています。