「早めのライト点灯」の‟早め”っていつなの?ライトも反射材も、忘れず‟つけて”事故防止!
11月に入り、愛媛県では‟道路を横断中”の歩行者が犠牲となる事故が相次いで起きています。
11月19日までに、道路を横断中に歩行者が死亡や重体、重傷となる重大事故は、あわせて11件発生(死亡2件、重体1件、重傷8件)。
年末に向けて交通事故は毎年増加する傾向にあり、帰宅時間が日没と重なるこの時期は、特に「夕暮れ時の事故」に注意が必要です。
先週、松山市内のスーパーでは、警察官や生命保険会社のスタッフなどおよそ50人が買い物客に反射材を配り、事故防止の啓発活動を行いました。
啓発活動では、歩行者に対して
・夜間出歩く際はドライバーが気付きやすいように反射材を身に着け、明るい服装を心掛ける
・横断する時は少しでいいので手をあげてドライバーに‟渡る意思”を伝える
ことが呼びかけられました。
一方、ドライバーには…
松山西警察署 交通課長 武村彰剛警部:
「信号機のない横断歩道の手前50m、30mに2か所ひし形マークがありますのでそれが見えたら速度を落として、歩行者がいるかもしれないと思って速度を緩めて頂いたらと思います」
加えて、重要なのが「早めのライト点灯」。
よく耳にするキャッチフレーズですが…
「早め」とは、具体的にいつ頃のことなのでしょうか?
武村警部:
「11月12月の時期は17時に日没になりますので、その30分前には前照灯を点灯して頂きたいと思います」
県警は今の時期、日没の30分前にあたる“午後4時半頃”になったら、ライトを点灯することを推奨しています。
こちらは、9日午後5時半頃、高齢男性が普通乗用車にはねられ死亡する事故が発生した松山市高浜町の信号機のない横断歩道です。
近くには高浜港や高浜駅があり、この時間帯は通行する車や歩行者が多いものの、横断歩道の片側には街灯がないためほぼ真っ暗で、歩行者が見えづらいことが分かります。
ドライバーは「午後4時半」のライト点灯を忘れずに。歩行者は自分の存在を反射材などで知らせて。
お互いに気を付けて、夜間や夕暮れ時の事故を防ぎましょう。