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鹿野川ダムの貯水率45.3%に回復 全ての渇水対応解除【愛媛】

2024年2月27日 18:58
鹿野川ダムの貯水率45.3%に回復 全ての渇水対応解除【愛媛】

去年9月以降の少雨の影響で渇水対応を続けていた鹿野川ダムですが、貯水率が回復したことから、きょう全ての渇水対応が解除されました。

大洲市の鹿野川ダムは去年9月以降少雨傾向が続き、11月には貯水率が0%となるなど、深刻な状態が続いていました。

ダムでは、14年ぶりにダムの底に蓄えている‟緊急用の水”「堆砂容量内貯留水」を放流し、市民に節水を呼び掛けるなど渇水対応を続けていました。

ダムの貯水率は、今月6日までおよそ3か月間0%となっていましたが、先週19日以降の雨で急上昇し、きのう0時には平年を上回る45.3%に回復しました。

貯水率の回復を受け、きょう午後4時、これまで実施してきた節水の呼びかけや肱川水質調査など全ての渇水対策を解除しました。

大洲河川国道事務所は、今回の渇水による生活用水や肱川の生物への影響は確認されなかったとし、「市民の皆様の節水へのご協力に感謝したい」とコメントしています。

一方、西予市の野村ダムでは貯水率の低下を受けて去年11月22日から農業用水の10%取水制限を実施していましたが、きのう貯水率が平年を上回る91.8%に回復したことから取水制限はきょう午後4時で解除されました。

肱川ダム統合管理事務所によりますと、野村ダムで取水制限を実施するのは、1982年の運用開始以来初めてだったということです。