【映像あり】目撃情報相次ぐ“話題のサル”東北~関東~県内まで行脚か!?同一か否か不明も専門家は(静岡)
これは、18日、静岡・小山町須走で撮影された映像。サルが歩道を走っています。そのサルを追い越して、よく見てみると…左手がありません。
(坂井 太一 記者)
「小山町です。けさ雪が降りまして道には雪が積もっています。左手のないサルが撮影されたのは、このあたりです。周辺に住宅はなく、こちらは林となっています」
「左手のないサル」は、同一の個体かは不明ですが、これまで各地で目撃されてきました。
最初に確認されたのは4月、福島・白河市で。その姿は、その後関東でも。
(埼玉・川口市 10月5日)
「サル~!ケガしてるよ?」
(埼玉・川口市 10月6日)
「サルがいる マジで?」
(東京・練馬区 10月7日)
「あー危ない!」
時には人を威嚇しながら。移動し続けているのでしょうか?10月17日には、神奈川県の茅ヶ崎市。10月24日には、三浦半島の最南端三浦市にも出没。
(神奈川・三浦市 10月24日)
「手がないあの話題のサルだ」
11月3日には、神奈川・横須賀市で確認され…男の子を追いかけたり、民家のミカンをほおばったりと、居座る姿が確認されていました。
目撃情報をまとめると、左手のないサルは、4月に福島で確認されて以降、8月に栃木、9月に茨城、10月に千葉・埼玉・東京・神奈川と、日を追うごとに南西へと進み、そして、12月16日から、静岡・小山町でも、その姿が確認されたのでした。
小山町で、サルを撮影した人に話をうかがうと…。
(サルを撮影した 小澤 隆さん)
「『(小山町で)サルが出ました』と有線放送でありまして、何気なく覚えていて、そしたら次の日、きのう(18日)ですよね、サルがいたから、このサルだと思って、ちょっと見たら左手がなかったので、あぁ、これがいま話題のサルだと思って動画撮ろうかと思った」「-よくここまで来たなという感じで」
小山町によりますと、12月16日に、生土地区や北郷地区などで、10件の目撃情報があり、18日、須走地区で4件の目撃情報があったということです。
(サルを撮影した 小澤 隆さん)
「-左手がなかったが、すごい元気そうだった、このまま山に帰ってくれて冬越してくれたらいいと思う」
18日、サルが目撃された現場近くでは…。
(坂井 太一 記者)
「サルがいるかなと探してみてはいたものの、いたのはシカでした。みえるでしょうか。奥の方にシカが3頭いますね。走っていった」
19日は、これまでにサルの目撃情報は入っていないということです。小山町で目撃されたサルは、これまで首都圏などで目撃されていたサルなのでしょうか…?サルの生態に詳しい「iZoo」の白輪剛史園長は…。
(サルの生態に詳しい iZoo 白輪 剛史 園長)
「サルというのは基本的に人間を恐れる動物なんですね。それが手負いの動物であって、さらに人間を恐れる可能性があるのに人の居る場所に出てくる。逃げたりしないというところを考えると」「同一の個体である可能性が高いと思います」
福島から静岡・小山町までの距離は直線で約220キロメートルにもなりますが、白輪園長は生態的にも、考えられる移動だといいます。
(サルの生態に詳しい iZoo 白輪 剛史 園長)
「サル自体が群れで生活する生き物。ある一定の年齢に達すると、群れで生まれたオスは群れからはぐれていく」「ほかの群れと交わることは無理なんですね。一回、離れていくと」「エサを探しつつ自分の定住できる場所を探している、さまよっているというかたちになっていますね」
小山町では、サルを見かけても近づかず、庭先にエサになるものを放置しないよう、注意を呼びかけています。