上級生からのバトン「鈴川太鼓」存続の危機…3月で全校児童5人の小学校が閉校 北海道喜茂別町
北海道札幌市の隣町・喜茂別町-。
町立鈴川小学校の伝統「鈴川太鼓」です。
練習しているのは小学2年生から6年生までの全校児童5人。迫力ある音色が特徴で子どもたちの息もぴったりです。
(小学5年生)「動きとかが、大きかったり小さかったり、音の強弱とか、いいなって思っています」
(小学2年生)「声とか、リードと曲打ちが合っていたらかっこいいなって思ってる」
「きのうより良かった断然いい、2回目が」
「鈴川太鼓は」上級生が下級生に教えることで伝統を守ってきました。
「ここは動かさない、ここだけ」「極端なイメージはこれ」「大丈夫、すぐできるようになる」
鈴川太鼓が誕生したのは2008年ー開校100周年を記念した取り組みとして始まりました。
地域の行事で披露するなど地元の人からも親しまれてきた鈴川太鼓。
しかし、鈴川小学校は2025年3月、閉校することが決まりました。
統合先である喜茂別小学校のカリキュラムでは太鼓活動は困難で、「鈴川太鼓」の存続が危ぶまれています。
6年生が卒業に向けて製作している「思い出ブック」には太鼓の譜面の写真を残しました。
「鈴川太鼓」は鈴川小学校の大切な日常です。
(小学6年生)「なくなっちゃうのは悲しいから、鈴小にいる5人だけでも覚えていて、いつか広められたらなって思います」
(2年4年担任高橋大輔 教諭)「できたときの喜びとか、色々な意味でなくてはならないものだなと感じますね」
子どもたちも続けたいと願う「鈴川太鼓」。
閉校するその日まで、日々、練習は続きます。