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クマも“指定管理鳥獣”へ 一方で規制強化議論のハーフライフル銃 あなたはどう思う?クマとの共生

2024年2月8日 18:38
クマも“指定管理鳥獣”へ 一方で規制強化議論のハーフライフル銃 あなたはどう思う?クマとの共生

北海道内をはじめ全国で問題となっている、市街地に出没するクマ「アーバンベア」。

人身被害は過去最多となり、道内でも幌加内町などで死亡事故が起きています。

8日に大きな動きがー

(伊藤信太郎環境相)「4月ごろから冬眠が終わって出没するので、4月中に指定の手続きを完了したいと考えている」

国は「指定管理鳥獣」にクマを追加する方針を明らかにしました。

指定管理鳥獣にクマが追加されれば、ニホンジカとイノシシに続き3例目で、駆除や調査を行う都道府県が国から交付金を受けられるようになります。

(鈴木知事)「きわめてスピード感をもって対応いただいたことに、まずは感謝を申し上げたいと思います」

クマ対策が前進する一方、懸念される動きもー

(石黒記者)「若手のハンターでも持つことができるこちらのハーフライフルについて、規制強化の議論が進められています」

クマの駆除にも使われる「ハーフライフル銃」です。

“ライフル銃”は10年の狩猟経験がないと所持できませんが“ハーフライフル銃”は1年目の若手ハンターでも持つことができます。

ハーフライフル銃は同じく1年目から持てる散弾銃よりも遠くの獲物を狙うことができます。

(石狩銃砲火薬店 佐々木一哉さん)「散弾銃は50メートルほど、ハーフライフルは最大150メートル、それぞれ有効射程が違います。北海道は猟場が広いため最低ハーフライフルは使う。そういったところでは絶対に必要だと思います」

しかし、長野県で警察官を含む4人が殺害された事件をうけて、警察庁は凶器に使われたハーフライフル銃を「10年の狩猟経験が必要」とする規制強化に乗り出したのです。

猟友会や研究者は、若手ハンターの減少につながる可能性が高いとして反対声明を出していました。

(北海道猟友会 奥田邦博札幌支部長)「ハンター側に指定管理鳥獣で積極的捕獲を示されても、ハンターが減っていく状況が続けばテーブルだけの数字になるのかなと」

クマの管理に向け制度の整備が進む一方、対策を担う現場の声に耳を傾けた議論が求められています。