ペット同行避難の備えは? 突然の災害の時ペットはどうするのか 能登半島地震で関心高まる
被災したときにペットと避難する“同行避難”に関心が高まっています。
コロナ禍以降、拡大を続けるペット市場。
突然の災害が起こる前に、どんな備えが必要なのでしょうか。
うるうるとした瞳で見つめる子犬に、ふわふわとした毛並みのウサギ。
コロナ禍をきっかけにペットを飼い始めた人も多く、こちらのホームセンターでは2019年と比べてペット用品の売り上げは3割増しになっています。
中でも人気なのはー
(鷲見記者)「犬のお菓子コーナーには、人のスーパーと変わらないくらいたくさんの種類のお菓子が置いてあります」
(飼い主)「うちは孫がいないので孫代わりみたいな。本当に家族みたいなもん」
家族の一員として生活するペットだからこそ、災害が発生したときの避難について事前の備えが大切です。
(飼い主)「石川の地震から、ドックフードを多く買ったり水を多く買ったりとかはしていますね。避難先でお利口にできるかとか、受け入れてもらえるかとかは不安ですね」
元日に発生した能登半島地震。
輪島市の避難所に飼い主と一緒に避難している、とらまる君です。
アイドル犬として避難所でみんなにかわいがられています。
(飼い主 水口知代さん)「ペットを飼っている身としては受け入れてもらえるとありがたいですが、他人への迷惑を考えると受け入れてほしいと要求だけするのも難しいのかなとも思う」
じつは、環境省が定めているガイドラインでは、飼い主がペットと一緒に避難をする「同行避難」が原則とされています。
しかし、とらまる君のように飼い主と一緒に過ごせるケースはまれです。
避難所では動物が苦手な人やアレルギーを持つ人がいることから、ペットと人が過ごすスペースを分けるのが原則です。
札幌市でも、すべての避難所でペットの受け入れは可能ですが、飼い主とは別のスペースで過ごすことになります。
また、避難所にはペット用の非常食は備蓄しておらず、飼い主自身が準備する必要があります。
(ジョイフルエーケー屯田店 白倉慶大さん)「ペットの防災対策といった名目で、このような売り場の方を作らせてもらいました」
ホームセンターの防災コーナーには、一般的なものよりも栄養価が高く栄養不足を防ぐペットフードなどが並びます。
環境が変わったストレスで食べられなくなる犬もいるためです。
におい問題などを防ぐために、ペット用のおむつも必須です。
(ジョイフルエーケー屯田店 白倉慶大さん)「日頃から震災をイメージしたものを備えてもらって、ペットにも少しずつ慣れてもらうのも大事になります」
災害時はペットと一緒に避難するのが原則です。
もしものときに備え、飼い主が事前に準備をするとともに、同行避難について情報の周知も重要です。