北海道旭川中央警察署は2024年12月10日、旭川市内に住む６０代の女性が、警視庁の警察官を名乗る男らに現金あわせて２４００万円をだまし取られるオレオレ詐欺が発生したと発表しました。

12月5日、女性の携帯電話に警視庁の警察官を名乗る男から、「マネーロンダリングの捜査であなたの口座が犯罪に使われていることが判明した」「あなたに逮捕状が出ている」と、「＋」から始まる国際電話番号で連絡があり、女性は電話をしてきた男のラインを登録しました。

その後、大阪府警の警察官を名乗る男からビデオ通話で偽の警察手帳を見せられ、偽の逮捕状を映した画像が送られてきました。

さらに大阪府検察庁の検事を名乗る男から「無罪を証明するためにあなたの口座の現金を振り込む必要がある」「振り込んだお金は後日返金する」などと連絡があり、女性は12月6日、５回にわたって指定された口座に現金合計２４００万円を振り込んだということです

12月10日になって、返金されないことを不審に思った女性が警察署を訪れ、相談したことで事件が発覚しました。

警察は「警察官がＳＮＳを使用して電話をしたりメッセージを送信することはありません」と注意を呼び掛けています。