×

「度胸があるやつと思ってない」18歳男ら2人の実名公表 少年ら4人を起訴 大学生暴行死事件

2025年1月15日 18:50
「度胸があるやつと思ってない」18歳男ら2人の実名公表 少年ら4人を起訴 大学生暴行死事件

北海道江別市で2024年10月、男子大学生が集団暴行をうけ死亡した事件で、札幌地検は15日、少年を含む4人を強盗致死などの罪で起訴し、主犯格とされる18歳の男ら2人の実名を公表しました。

強盗致死などの罪で起訴されたのは、札幌市の川口侑斗被告(18)と滝沢海裕被告(18)、そして16歳と17歳の少年のあわせて4人です。

起訴状などによりますと、川口被告と滝沢被告ら4人は2024年10月、すでに起訴されている八木原亜麻被告や川村葉音被告と共謀し、江別市の公園で大学生の長谷知哉さんに暴行を加えて死亡させた上、現金やカードを奪うなどした罪に問われています。

札幌地検は4人の認否を明らかにしていません。

先週、札幌家裁は事件を検察庁に送り返す「逆送」を決定した際、川口被告を主犯格と指摘し、滝沢被告についても「責任は相応に重い」と意見を付けていました。

主犯格とされる川口被告。

小学校時代からの知人がSTVの取材に応じました。

(川口被告の知人)「逮捕されてないとは思うけど手癖が悪いとは聞いていた。小学校のころ人の家に行ったらボール1個なくなったとか、母さんが返しますって持ってきたりとか。中学出て、高校行ったらしいんだけどやめてフラフラしてて。悪い友達とバイクで乗って歩いたりとか、そういう感じには聞こえてきてました」

今回の事件についてはー

(川口被告の知人)「死ぬと思ってなくてやってんだべさっていう。1人ならできないしそんな度胸があるやつとも思ってない。自分は弱いけど相手の方がもっと弱いからやり続けるような感じだっていう風には思いますよね。自分には来ないからもう弱いからやってしまうっていうか、相手が戦意喪失したときにバチバチやったんじゃないかなっていう想像はつきますよね」

川口被告と滝沢被告は事件当時、特定少年となる18歳でしたが、札幌地検は今回の事案の重大性や地域社会に与える影響の深刻性を鑑み、実名を公表したということです。

この事件は、長谷さんと八木原被告との交際を巡るトラブルが背景にあるとみられていて、全容の解明は司法の場へと移されることになります。

【おことわり】改正少年法により、起訴された18歳、19歳の「特定少年」は実名での報道が可能になっています。STVでは、検察の発表を受けて事件の重大さや社会的影響などを総合的に判断し、今回、被告を実名で報道しました。

最終更新日:2025年1月15日 18:50