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東洋医学に注目“はり師・きゅう師”を目指す「全盲の双子」の夢と希望 その日々に密着 北海道

2024年11月16日 22:24
東洋医学に注目“はり師・きゅう師”を目指す「全盲の双子」の夢と希望 その日々に密着 北海道

「はり」や「きゅう」など東洋医学が注目され、資格を取り就業しようという人も増加傾向です。

生まれながらに全盲の双子で、資格取得を目指す若い兄弟がいます。

「世の中にある“隔たり”もほぐしたい」という彼らの奮闘にカメラが密着しました。

“はり師・きゅう師”を目指す…生まれつき全盲の双子

2024年8月の富良野に、笑顔と歓声がはじけたサマーキャンプ!

病気や障害のあるなしにかかわらず、ごちゃ混ぜになって楽しむから、その名も“いけまぜ夏フェス”です!。

20年以上続くイベントで、普段体験できない様々なことに挑戦します。

(中村泰騎さん)「みんな楽しんでいくぞー!」

ライブも始まりました!会場の熱気は最高潮!

その中心にいるのは…地元・富良野出身の中村泰騎さんと翔綺さん。

2人は生まれつき目が見えない全盲の双子です。

(中村翔綺さん)「痛みとか違和感あったらおっしゃってください」

2人の生活の拠点は札幌にある特別支援学校。

はりやきゅうの技術を学ぶ毎日。

(教諭)「(はりを)まっすぐ刺すということに関しては、弱視の生徒に比べて苦労は多い」

なによりも大事なのは「指」。

指の感覚で体のツボを覚えるのです。

この学校は先生もほとんどが視覚に障害を持っています。

はり・きゅうの資格を取るには、実技だけではなく授業も必修です。

教科書を読むのに使うのは「点字ディスプレイ」という機械。

指で点字をたどり、内容を理解します。

ここでも「指」が目の役割を果たすのです。

(中村翔綺さん)「小さいころから訓練・練習するので」

普段ふたりは寄宿舎で生活しています。

この日は休みで、富良野の実家に帰ってきました。

皿洗いも、洗剤やスポンジの位置を“指”が覚えているのでお手の物!

(母・孝子さん)「いつもいないときに洗ってくれるので、洗ってくれるの見るのは初めて。こんなに丁寧にと思いました。そしてめっちゃ泡泡」

(母・孝子さん)「ありがとう、めっちゃ助かる」

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早産で仮死状態 家族一丸となり歩んできた日々
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