さよなら“ポッポのラーメン” イトーヨーカドー屯田店25年の歴史に幕 駐車場長蛇 札幌市
札幌市北区の総合スーパー・イトーヨーカドー屯田店が2024年7月28日に営業を終了して、多くの買い物客が足を運び閉店を惜しみました。
店舗は関東を中心に展開するスーパー「ロピア」に引き継がれます。
(山本記者)「閉店まで2時間となりましたが、駐車場の中はいまでも満杯です。駐車場がごった返しています」
1999年から営業を続けてきたイトーヨーカドー屯田店。
最後の営業を迎え、店内は多くの買い物客で賑わっていました。
なかでも飲食店「ポッポ」の前には長い列も…
2~3時間待ちにもかかわらず、最後に人気メニューのラーメンやポテトを食べたいと大勢の人が詰めかけていました。
(利用客)「さみしい。ポッポ、かなり行っていました。おいしくて安いので。ラーメンいっぱい食べたよね」
(利用客)「私のお腹にたっぷりと栄養をつけさせてもらいましたので、これからもよろしくとは言えないですけれども、本当にありがとうございました」
また、店内には客が書いたメッセージも大量に貼られていました。
こちらのカードには「今までありがとう」など感謝を伝える言葉が書かれていました。
最終日はほとんどの商品が値引きされていて、客もついつい買い過ぎてしまったようです。
(買い物客)「20%オフになっていたので。ちょっとまだ残っているかなと思って見に行ったら1個だけ残っていたので、これは買いだと思って買いました」
(買い物客)「2万円超えました」
(山本記者)「閉店まで残り1時間ほどですが、駐車場に入ろうとする車で長い列ができています」
その後も車や人の流れは続き、午後7時すぎ、入り口前は閉店を惜しむ客で埋まりました。
(イトーヨーカドー屯田店 店長)「本当に24年間、この屯田店は幸せなお店でした。24年間の感謝と皆様の今後のご健勝を祈念いたしまして一本締めをします。ありがとうございました」
そして・・・
(田村カメラマン)「24年間という長い歴史にいま幕が下ろされました」
訪れた人たちは、シャッターが閉まったあともしばらくの間、その場を離れず写真や動画を撮り続けていました。
(訪れた人)「ヨーカドーさんは従業員さんもみんな優しくて、お肉・お魚が新鮮でずっと食生活を支えてもらった」
イトーヨーカドー屯田店は、関東を中心に食品スーパー「ロピア」を展開する「OICグループ」に譲渡されます。
新たな商業施設の名称は「CiiNA CiiNA」。
来月29日に一部の店舗を先行オープンし、11月にはスーパー「ロピア」がオープンするということです。
(OICグループ経営戦略本部 佐野淳基広報室長)「食のテーマパークというものを目指しておりまして、それぞれの売り場が特徴を持って、ほかのスーパーにない商品を品揃えしようというところで、コストパフォーマンスのいい商品をより安くというところをモットーに、売り場づくりをしていこうと思っています」
四半世紀近くにわたって地域住民の生活を支えてきたイトーヨーカドー屯田店。
多くのファンに見守られながらその歴史に幕を下ろしました。