友好の懸け橋へ 日韓が交流「ハンガウィ祭り」 佐渡島の金山めぐる“摩擦”を乗り越えて 《新潟》
新潟と韓国との交流を深めるイベントが開かれ、それぞれの伝統的な打楽器が共演を果たしました。佐渡島の金山の世界遺産登録をめぐり一時、関係が冷え込んだ日本と韓国。どんなイベントになったのでしょうか。
9月18日、新潟市で開かれた“ハンガウィ祭り”。
文化を通じて新潟と韓国の交流を深めようと毎年開かれています。
“太鼓”で共演したのが…
佐渡を拠点とする「鼓童」と、韓国の演奏家です。
新潟と韓国。
世界文化遺産への登録が決まった「佐渡島の金山」をめぐり、朝鮮半島出身者の強制労働があったとして韓国側が一時反発。関係が冷え込んだ時期もありました。
そうした中、18日、韓国の朴喆熙駐日大使が県庁を訪れ、花角知事と面会しました。
〈朴喆熙大使〉
「新潟はコメがいいでしょ酒がいいでしょ、温泉もいいでしょ」
プライベートでは何度も新潟を訪れているというパク大使。
〈朴喆熙大使〉
「この頃の日韓関係を見ると20代と30代はあまり違和感ない。普通に行っている。普通に両方の文化を受け入れて」
佐渡島の金山についてもやりとりがあり、朴大使は朝鮮半島出身者を含むすべての労働者の追悼式の早期の開催に向けて自治体レベルでも積極的な役割を果たすよう求めたということです。
追悼式の開催はことし7月に日韓の政府間で合意されていて、外務省はこの秋にも実施する方向で調整しているということです。
友好の懸け橋へ。
「鼓童」と韓国の演奏家が披露したのはこの日のためにつくった特別なプログラム。
両者の伝統的な打楽器が会場に響き渡ります。
〈花角知事〉
「国と国のレベルでは確かに難しい問題がありますけど、民間のレベルでは新潟県と韓国と交流をしっかり続けていきたい」
文化を通じてつながった新潟と韓国。未来を見据えた交流をこれからも。