【自民総裁選】決戦前夜 有力候補が“派閥の重鎮詣で”に奔走 駆け引き最終局面
自民党総裁選挙の投開票を27日に控え、各陣営の駆け引きが最終局面を迎えています。“脱派閥”が問われる選挙ですが、ここにきて“有力候補”自ら“派閥の重鎮詣で”に奔走し、協力を求めています。
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決戦前夜。都内の料亭から出てきたのは、小泉進次郎氏の陣営の議員です。
──どんな話を?
“小泉陣営”武田良太元総務相
「『秋が来たね』って」
──小泉氏への支持は広がりそう?
“小泉陣営”武田良太元総務相(タクシーに乗り込みながら)
「ご苦労さん…」
夜まで続いた、議員の支持拡大に向けた動き。過去最多9人による、最長の15日間におよぶ総裁選も、いよいよクライマックスへ─。
日本テレビが独自に行った党員・党友の電話調査や、国会議員票の情勢取材では、石破元幹事長、高市経済安保相、小泉元環境相の“三つ巴”の展開となっています。
26日午後…
小泉元環境相(43)
「決勝に残り、勝利をつかめるように、最後まで頑張ってきたい」
──今日、ご自身どんな活動を
小泉元環境相(43)
「言えません」
笑顔とは裏腹に、小泉陣営の“焦り”ともとれる動きも…。
ここに来て動きを本格化させている森元首相。かつて率いた派閥・安倍派の議員らを中心に、小泉氏を支持するよう、呼びかけているということです。安倍派の議員は…
安倍派議員
「森さんが『ついに私が動かないといけない状況になりました』とか言っているみたい」
石破元幹事長にも動きがありました。26日午後、その姿は上野のアメ横に。その目的は…
石破元幹事長(67)
「かつお節がなくなったので、買ってこいといわれています」
家の買い物でした。
街の人に囲まれ、さりげなく人気ぶりもアピールした石破氏。この約1時間後には、自民党本部で、二階元幹事長と面会。その二階氏に対しては、間髪を入れず、今度は小泉氏が面会に訪れました。
決戦前日に激しさを増していたのは、まとまった票を獲得しようと影響力のある大物議員に支援を求める“重鎮詣で”。その重鎮の一人で、小泉氏の“後ろ盾”でもある菅前首相と、石破氏が面会。上位2人による決選投票もにらみ、支援を要請したのでしょうか。さらに…
記者(都内、26日午後6時前)
「石破候補が、これから麻生氏と面会するもようです。応援を依頼するのでしょうか」
かつて麻生氏が首相の時に、石破氏が退陣を迫った遺恨があるともいわれる2人。同行した議員によると、あいさつ程度だったといいますが、面会は約35分にわたりました。
激しく動いた2人とは対照的に、26日もカメラの前に姿を見せなかった高市氏。引き続き、議員宿舎にこもり、国会議員に電話かけを行うなど、支持拡大をはかっています。
“脱派閥”がテーマとなった総裁選ですが、ある陣営の幹部は…
陣営幹部
「ここまできたら、派閥だろうが何だろうが、頼れるものは全て頼る」
事実上の“次の首相”は、27日午後に決まります。
(9月26日放送『news zero』より)