現役高校生たちの“青春の1枚” 3000超の作品の中から「最優秀賞」が決定 《新潟》
“青春の1枚”が集まりました。県内の写真部に所属する高校生たちが撮った作品を集めた写真コンクールが開かれました。3000を超える作品の中から最優秀賞に選ばれたのはどんな写真なのでしょうか。
制服と桜並木が映える春爛漫のショットに…
見開いた目が仮面から覗くミステリアスな写真まで。
高校生が撮った渾身の1枚が揃いました。
新潟市中央区で開かれた写真コンクールです。県内の写真部に所属する高校生の作品、約3200点の中から審査を通過した102点が集まりました。
この中から最優秀賞2点が選ばれます。
こちらの生徒。3年間かけて最高の1枚が撮れたといいます。
〈高校3年 市川航平さん〉
「北越急行のほくほく線の写真を撮りました」
オレンジ色に染まった夕日。そこを列車が走ります。
夕日の角度や天候、列車の時刻などこの1枚を収めるために何度も何度も通い続けたといいます。
〈高校3年 市川航平さん〉
「3年間通い続けて撮って来たので、撮った時はすごい達成感があってうれしかったですね」
こちらは家族の写真でエントリー。高校2年の西澤沙織さんです。
〈高校2年 西澤沙織さん〉
「私の祖母で農作業している時に撮ってみました」
畑仕事をする大好きなおばあちゃん。
96歳のキノさんです。
〈高校2年 西澤沙織さん〉
「こっちに顔向けてって言ったらこの顔になって、なんかウインクしてくれて」
おばあちゃん子だという沙織さん。ここで採れるナスを使った漬物が大好物だといいます。
〈高校2年 西澤沙織さん〉
「きょうは何したのとかそういうきょうの出来事を聞いてみたりするといろいろ返ってくるので、それがずっと続いてほしいなって」
なかには自宅で飼う愛犬の写真を出展する生徒も。
〈高校1年 猪又優月さん〉
「琥珀です。すごい手を噛んできます。めっちゃ噛んできます」
コンクールを目指し、仲間と工夫して撮った作品など。どれも高校生にとっては青春の1枚です。審査員もなかなか選ぶことができません。
〈審査員〉
「悩みますよね。審美眼を感じさせる作品を見てます。新潟はロケ場所が最高にいいですので」
そして…
「最優秀賞決定いたしました」
最優秀賞のひとつめが、こちら。
長岡市与板地域の職人をうつした作品“労働”。
くたびれたTシャツににじむ汗。ものづくりにかける思いが写し出されています。
〈最優秀賞 山田努さん〉
「もう見た瞬間に感動したので、高校生らしい写真もいいですけど、あえてああいう労働者の汗とかに目を向けたところが非常に感動して」
もうひとつが、こちらの作品。テーマは“雪上ダンシング”です。
〈審査員〉
「コミカルなストーリーが面白いなと思って選ばせていただきました、おめでとうございます」
撮影したのは十日町高校の根津郁美さん。
〈高校3年 根津郁美さん〉
「地面が雪で“しみわたり”の状態で足跡が付いてなくて固い地面だったので」
冬の特に冷え込んだ朝。
雪が固まり、その上を足が埋まらずに歩ける“しみわたり”を収めました。
豪雪地ならではの1枚です。
〈高校3年 根津郁美さん〉
「ずっと1年生からこういう大会に出させていただいているんですけど、1度も賞をとったことがなくて、 今回の賞が最初で最後。最優秀賞いただけるなんて思ってなかった。すごくうれしくて…言葉が出てこないです」
しかし、意外にも…
Q)雪は好きですか?
〈高校3年 根津郁美さん〉
「あまり好きじゃない。寒いところが苦手で」
高校生の青春がつまった写真の数々。
上位8位までに選ばれた作品は全国大会に出展されます。