4人に1人以上が「契約先に著作権をすべて譲渡」“契約先が有利”多く存在 漫画家やイラストレーターにアンケート
フリーランスとして働く人の状況を調査する団体が、漫画家やイラストレーターにアンケートを行ったところ、4人に1人以上が「契約先に著作権をすべて譲渡する」と答え、契約先が有利になる契約が多く存在することが分かりました。
「日本フリーランスリーグ」は、漫画家やイラストレーターを対象に、取引先との契約などに関する実態調査を行い、その結果を公表しました。
取引先と契約を交わす際、著作権や著作者人格権がどう扱われているかについて聞いたところ、「著作者に権利がある」と回答した人が、570人の回答者のうち6割を超えた一方、「契約先に著作権をすべて譲渡する」と回答した人も27.4%にのぼったということです。
また、著作物を「無断で二次利用された」と回答した人は20.6%いて、著作権などをめぐりトラブルになった経験がある人は、半数ちかくにのぼりました。
調査を行った「日本フリーランスリーグ」は、契約書のあり方などに問題があるとし、漫画家やイラストレーターに不利な条件での契約にならないよう、事前に契約書面を交わす必要性などを指摘しています。