東京商工会議所が行った2025年の新卒者の採用に関する調査で、半数以上の企業が初任給を引き上げたか、引き上げる予定であることがわかりました。

東京商工会議所が4月下旬から5月上旬にかけて行った、会員企業274社への調査によりますと、2025年新卒者の初任給について、52.2％の企業が「引き上げた」か、「引き上げる予定だ」と回答しました。初任給を引き上げる理由については、「人材を確保するため」が8割以上と最も多くなっています。（複数回答可）

2025年の新卒採用人数については、2024年新卒者と「同水準」と回答した企業が59.9％と最も多い一方、「増やす」と回答した企業も28.8％となりました。

一方、新卒者の採用・選考活動の課題について、「希望者が集まらない」という回答が7割を超えたほか、昨年の調査に比べ、採用活動の長期化を見込む企業も増えています。

東商は、「企業の新卒採用意欲は旺盛であることがうかがえる」とする一方で、「“売り手市場”により、新卒採用に苦戦している企業が多い中で、新卒者の採用・選考活動の終了予定時期を見通せない企業が一定数あることがうかがえる」と分析しています。