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南海トラフ「巨大地震注意」 長野県でも今後1週間は大地震に注意を 交通機関にも影響 

2024年8月9日 13:09
南海トラフ「巨大地震注意」 長野県でも今後1週間は大地震に注意を 交通機関にも影響 
県の会議
気象庁が8日に南海トラフの「巨大地震注意」を発表したことを受けて、長野県では今後1週間は大きな地震に注意するよう呼び掛けています。

「巨大地震注意」の発表を受けて県は8日、警戒・対策本部を設置しました。夜には会議を開き、人が集まる施設やダムなどでの再点検を行い今後開催予定のイベントでの防災対策を確認するよう指示しました。県民に対しては冷静な対応を心掛け今後1週間は大きな地震に注意するよう呼び掛けています。

県危機管理部 前沢直隆危機管理監
「いざ(地震が)起こってもどういうふうに逃げたらいいのかどういう行動を取ったらいいのか、特にこの1週間は頭に入れながら生活をしていただきたい」

南海トラフ地震の想定震源域で地震が起きた場合、県内では南部を中心とした34市町村で震度6弱以上の揺れが想定されていて、県は避難場所や家具の固定など地震への備えの再確認を呼び掛けています。

震度6弱以上が想定されている飯田市では8日朝、臨時の部長会議を開き今後の態勢などを話し合いました。市では 8日夜から9日朝にかけて災害対策班の職員など計50人が警戒のため庁内で待機しました。10日から15日までは危機管理課の職員2人が夜間の警戒にあたるということです。

飯田市 高田修副市長
「市民の皆さんには冷静な対応を心がけていただいて、その中で日ごろの地震の備えをもう一度確認していただく」

初の南海トラフ臨時情報に市民は。

♪飯田市民は
「(地震への)用意はある程度はしてあるんだけど私、足がだんだん悪くなってきちゃったので持てないんですよ(防災)リュックが。水がどのくらいと言われても持てないからどうしようかなって」

♪飯田市民は
「まだ用意はしてないけど心構えしておかなきゃいけないなって感じていました」

飯田市では避難所を設けず、今後市内で行われるイベントにも制限はかけないとしています。

続いて交通機関の影響です。

JR東海は飯田駅と愛知県・豊橋駅を結ぶ飯田線の特急「伊那路」を9日から1週間程度運休としました。運休するのは1日上下線4本で、普通列車は通常通り運行しています。

JR東日本では、中央東線の茅野駅と山梨県・大月駅の間で安全を確保するため当面の間、特急と普通列車ともに通常より速度を時速10キロから20キロ程度落として運転するということです。