盛岡少年刑務所贈収賄 贈賄の受刑者に懲役1年2か月求刑
2024年、盛岡少年刑務所で発覚した贈収賄事件で、受刑者の男の初公判が5日開かれ、検察側は懲役1年2か月を求刑しました。
贈賄の罪に問われているのは、盛岡少年刑務所の受刑者・中村綾被告25歳です。
起訴状などによりますと、中村被告は刑務官の坂本孝誠被告から刑務所で禁止されている酒やタバコ、菓子などの便宜を受けた見返りに、2023年11月から2024年1月までの間にあわせて18万5000円を坂本被告に贈ったとされています。
5日の初公判で、中村被告は起訴内容を認め、「『今までバレてないから大丈夫』とお菓子を渡そうとしてくる坂本被告の言葉を信じて誘いに乗ってしまった。誘惑に打ち勝てなかった」などと述べました。
一方、坂本被告は1月31日の初公判で、「中村被告から『お金あげるからお菓子が食べたい』と言われ、渡した」などと食い違う内容を話しています。
検察側は「どちらが先に話を持ち掛けたにせよ誘いに乗っていて、再犯の可能性が高い」として懲役1年2か月を求刑しました。判決は3月18日に言い渡されます。