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2月9日に川南町議会解散の賛否を問う住民投票 町政正常化への道筋は

2025年2月5日 19:18
2月9日に川南町議会解散の賛否を問う住民投票 町政正常化への道筋は
テレビ宮崎

宮崎県川南町では、2月9日に町議会の解散の賛否を問う住民投票が行われます。
町立の中学校の建設計画をめぐる対立が町政や議会運営にも影響し、混乱が続いています。
住民投票で正常化につながるのか、町教育委員会は住民投票をまじかに控えた5日、中学校の統合について住民アンケートの結果を議会に示しました。

(早瀬純哉記者)
「こちらがもともと新しい中学校が建つ予定だった場所です。川南町ではおよそ10年間にわたって中学校の新設や統合についての結論が出ないままとなっています」

住民投票を間近に控えた5日、川南町議会で定例の議員勉強会が開かれました。
ここで示されたのは住民に町立中学校の統合か新設かを尋ねるアンケートの結果です。
川南町では2015年から唐瀬原中学校と国光原中学校をひとつに統合し新たに中学校を建設する計画が進められていましたが、おととし、建設に反対した東・前町長が当選。
東・前町長は中学校の新設計画は白紙とし、今ある中学校を改修して統合する方針を掲げながら任期途中で亡くなり、結論は出ないままとなっています。

住民アンケートの結果です。
実施されたのは去年12月。
対象は18歳以上の住民1万2129人で、回収率は32%でした。
有効回答3498のうちこのうちの50.5%1765人が2つの中学校を統合し校舎は新たに整備することが適切と答えました。
住民投票のきっかけの元をたどると、中学校建設計画の是非に行き着きます。

(川南町議会 河野浩一議長)
「審議は十分にした。反対派・賛成派の意見は十分に出て決定したと私は思っている」

河野浩一議長は住民投票の主な争点は中学校の建設を巡る問題だととらえ、議会が解散すれば新しい中学校新設の機運が高まり、建設には多額の費用がかかることを懸念しています。

(川南町議会 河野浩一議長)
「唐瀬原中学校も国光原中学校もあと30年くらいは使えると聞いている。新中学校が70億円ほどの費用がかかる。(町議会は)解散するべきではないと私は思っている」

一方、町議会の解散を求める住民グループの代表は、問題は中学校だけではなく図書館の指定管理者の指定、副町長などの人事案なども議会で十分な審議が尽くされず、機能不全となっていると主張しています。

(議会解散を求める住民グループ代表 押川義光さん)
「数々の問題を考えた時に、このままでは川南町は停滞してしまうという意見が非常に住民からあがった」

(議会解散を求める住民グループ代表 押川義光さん)
「住民の意見を吸い上げて議会で議論をしていただくことが足りていない。ましてや執行側のチェックを行わないといけない議会がその機能をはたしていないというのが私たちの思い」

町政の混乱が続く川南町。
議会の解散を問う住民投票で正常化に繋がるのでしょうか。

(川南町議会 河野浩一議長)
「町内を二分するくらいの勢いがある。投票結果が出たから、すぐに和解するとは思えない。自分の気持ちを伝えていくしか方法はない」

(議会解散を求める住民グループ代表 押川義光さん)
「すぐすぐにはうまくいかないんだろうなと思うが、そこを時間がかかるかもしれないが、そこを埋めて戦争の町でない形を作ってもらいたい」

住民投票で、有効投票数の過半数が賛成した場合、町議会は即日解散。
解散から40日以内に町議会議員選挙が行われます。

最終更新日:2025年2月5日 20:08
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