信号の情報を音と振動で伝える 視覚障害者向け 歩行者支援システムを導入
視覚障害者がより安全に横断歩道を渡るための取り組みです。宮崎市で信号の状態を音声や振動で伝えるシステムの運用が始まり、視覚障害者向けの説明会が開かれました。
(竹下凜アナウンサー)
「この『信GO!』というアプリ、横断歩道に近づくと、信号の情報を音と振動で教えてくれます」
JR宮崎駅前の2カ所の交差点に導入されたのは、通信装置を使って歩行者を支援するシステム「高度化PICS」です。
スマートフォンに専用アプリ「信GO!」をダウンロードして、横断歩道の10メートル以内に近づくと、信号が変わったタイミングなどを音や振動で知らせてくれます。
システムは10月21日に導入され、11月13日の説明会には、県視覚障害者福祉センターなどから10人が参加。参加者は、アプリを使って信号が切り替わったことを確認し、横断歩道を渡っていました。
(宮崎市視覚障害者福祉会 永吉満さん)
「今まで信号機に音声案内をちゃんとつけてもらいたいということを要望していた。あとは数が多くなってくれれば使い心地が良くなると思う」
(宮崎北警察署交通課 外村卓朗課長)
「検証結果や視覚障害者の方の反響を踏まえて、効果が実証できれば、予算措置をして拡充をしていきたい」
今年3月時点で、高度化PICSは全国540カ所で導入されていて、県内では宮崎市が初めてだということです。