焼酎を世界へ アメリカのトップバーテンダーが蔵元を視察
本格焼酎について理解を深めてもらい輸出拡大につなげようと、国の内外で活躍するバーテンダーが13日、宮崎県内の蔵元を訪れました。
(オカファーエニス豪アナウンサー)
「こちらの蔵元では、トップバーテンダーによる日本の焼酎の魅力を視察するツアーが行われています」
宮崎市田野町の渡邊酒造場を訪問したのは、アメリカ・ニューヨークでバーを経営するフィル・ワードさんなど6人です。
県は、鹿児島・大分など九州各県と共同で、国の内外で活躍するバーテンダーを蔵元に招き、焼酎や土地の文化などを学んでもらう取り組みを行っています。
一行は、焼酎に使う芋が作られている畑を視察し、土壌について学んだり、できあがるまでの工程を体験したりして理解を深めました。
県によりますと、「焼酎には追い風」が吹いています。
中国に続いて輸出額が多いアメリカのニューヨーク州では、これまで焼酎として販売・提供するには高い関税がかけられていましたが、州の法律が改正されたことで解消され、市場の拡大が期待されます。
さらに、焼酎を含む「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録される見通しです。
(フィル・ワードさん)
「一番の特徴は口当たり。とてもなめらかで不思議です。焼酎という名前で販売すれば、お客さんはこれが日本産だと分かるので良いです。チャンスはあると思います」
(渡邊幸一朗社長)
「アメリカを中心にいろいろな国に輸出はしているが、まだまだ(焼酎そのものの魅力を)理解して飲んでいる方は少ない。より焼酎に興味を持ってもらって、多くの方に飲んでもらえればと思う」
バーテンダーたちは15日、鹿児島市で本格焼酎の魅力や市場拡大の可能性などについて意見を交わす予定です。