第二次石破内閣発足 江藤拓氏が2度目の農林水産大臣就任 今後の抱負は
衆議院宮崎2区選出の江藤拓氏が2度目の農林水産大臣に就任しました。
江藤大臣は「日本の農政は大転換が求められている」として、「強い生産基盤を確立する」と意気込みを語りました。
11日夜、発足した第二次石破内閣。2度目の農林水産大臣に就任した江藤拓氏は12日午後、前職の小里泰弘氏から大臣の引き継ぎを受けました。
(小里泰弘前農水相)
「(衆院選で落選し)短期間で交代することになりまして、大変なご迷惑をおかけしました。しかし、後任が江藤大臣ということで皆さんが安心しておられると思います」
12日の会見では、ロシアによるウクライナ侵攻で小麦や肥料・飼料の価格が高騰したことや農業従事者の減少・高齢化といった農政を取り巻く課題を指摘。
その上で、今後の方針について次のように話しました。
(江藤拓農水相)
「日本の農政は大転換が求められています。このため初動5年間を農業構造転換集中対策期間と位置づけ、計画的かつ集中して必要な施策を講じることにより、強い生産基盤を確立し、人材の確保を図って参ります」
江藤氏は現在8期目。これまで党や政府の農政の要職を歴任し、2019年には安倍内閣で農林水産大臣を1年間務めました。
これから重要なこととして「生産基盤の確保」を挙げ、やりがいと希望を持って働ける農林水産業を実現したいと意気込みを述べました。
(江藤拓農水相)
「生活が成り立つだけの所得を確保するにはどうしたらよいのか、そういう問題意識は強く持っています」
林業の担い手確保の話題では、地元選挙区の現状に触れ…。
(江藤拓農水相)
「私の地元には林業大学校ができました。しかし、卒業生が全員林業に就いてくれるかというと実はそうではありません。中山間地域は農業・林業・特用林産物・公共事業、様々なものが一つになって収入を得ているので林業は柱。山の活性化については力を入れてやりたい」
また、米の値上がりについては、経営状況が苦しい米農家からは「望んでいる水準になった」という声もあるとし、与野党が考える米政策を国会の中で整理したいとしています。
(江藤拓農水相)
「農林水産省はこれまでの殻を破れなかった場面が多分にあったような気がする。でも大転換点だというのであれば、殻は破らなければならない。大胆に思い切ってリーダーシップをとっていこうと思っているので、そのことについては総理のご了解もいただいておりますので、しっかりやらせていただきたいと思います」