脱「九州最下位」 外国人旅行客の交通手段確保へ 宮崎県新年度予算から
県の新年度予算案についてお伝えします。
予算案のポイントはこちらの3つ。19日はこちらの未来に向けた基盤づくりの観点から国内外との交流拡大に着目します。
ここからは秦記者です。今、宮崎と海外をつなぐ国際線は韓国と台湾に就航しています。
旅先に到着した旅行者がまず考えるのはその先の交通手段です。新年度予算案には海外からの個人旅行客向けの交通対策におよそ4100万円が盛り込まれました。
ソウルからのアシアナ航空。ゴルフのツアー客に加えて個人の旅行客も増えています。
(秦萌記者)
「韓国からの便が到着しました。続々とお客さんが降りてきていて、ゴルフ客が多いですね。」
この日も多くの個人旅行客が…どこにどうやって向かうのでしょうか
(韓国人観光客)
「家族と一緒に来ました。これからシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに行きます。レンタカーで移動します。」
Q・バスは不便だと思いますか。
「はい。」
(韓国人観光客)
「鵜戸神宮や青島神社に行きます。路線バスを利用する予定です。(路線バスは)中心市街地まで直通ではないようで不便に思えます。」
観光庁の統計です。2023年外国人の延べ宿泊数は宮崎県は九州最下位。
交通手段の弱さが足枷では…
県はバス会社に対し国際線の発着時刻に合わせて空港と中心市街地を結ぶリムジンバスの運行を支援。車両の購入費や決済システム、車内Wi-Fiの整備などでおよそ905万円を予算化し利便性を高めます。
(韓国人観光客)
「東京や大阪のように中心市街地に一度で行けるバスがあれば良いです。」
Qそのようなバスがあればもっと宮崎に来たいと思いますか。
「はい!はい!」
(韓国人観光客)
「運行間隔や価格がちょうど良い場合は、また宮崎に来たいと思います。」
乗車券についてはこんな声も…
(韓国人観光客)
「(韓国では)今は全部デジタルです。」
Q宮崎は紙も多いです。どう?
「それはちょっと不便です。韓国では携帯以外でもクレジットカードでもできるので、そっちの方が良いと思います。」
こちらが今使われている外国人観光客専用の路線バス乗り放題チケット。このチケットのデジタル化にむけてはおよそ600万円を予算化、さらに鹿児島空港と県内を結ぶ高速バスの1年間の運行実証実験などで他県からの誘客も図ります。
外国人観光客の延べ宿泊者数はおととしはおよそ11万6000と九州では最下位でした。県ではこうした取り組みで今年はコロナ禍前を超えるのべ33万人泊にまで増やしたいとしています。