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荘内銀行と北都銀行の合併 鶴岡市民「時代の流れ」県内他行「切磋琢磨」専門家「更に再編の可能性も」

2024年1月25日 17:59
荘内銀行と北都銀行の合併 鶴岡市民「時代の流れ」県内他行「切磋琢磨」専門家「更に再編の可能性も」

東北地方の県境をまたぐ合併に向けた動きをどう受け止めるのか、経済の専門家、そして、荘内銀行の地元、鶴岡市民に聞きました。

「時代の流れなのかわからないが秋田と庄内にとってよくなるのであればそれはそれでいいんじゃないか」
「荘内銀行は庄内地方が地盤なのでもう少し地域が活性化してほしい」
「今使っているサービスを継続してもらえれば私としては十分」

また、合併すれば、これまで存在した「荘内銀行」という名前が変更される可能性があります。

「変わったら変わったでしょうがない。寂しい気持ちはなくはないけど時代の流れ倒産しないでくれれば」

山形大学人文社会科学部の山口昌樹教授は、合併によって期待されることや今後の展望を次のように分析しています。

山形大学・山口昌樹教授「今回の合併で組織や店舗を再編していくことになると思う。合併なので意思決定が早くなることが期待できる。県をまたいでいるので山形県に限らず企業の販路拡大も後押しする県を超えて事業承継をするマッチングをより広域でやってもらえる」

山形・秋田ともに人口と企業の減少が著しく経済の悪化が大きな課題となっています。山口教授は今後、県内を含む各地で更なる業務提携や合併が進む可能性を示唆します。

山形大学・山口昌樹教授「青森県は青森銀行とみちのく銀行が合併するということで1県に1つという風に地域銀行が配置されるようになった。そういった動きはほかにもある。経済規模、取引先の企業などを考えると県内で更なる再編に追い込まれるということは中期的に見てあるかと思う」

また、山口教授は「経営を維持、回復するには特効薬はなく企業が持っている課題を解決し、 業務をなるべく縮小させないよう地道に粘り強く取り組んでいくことが基本であり地方銀行にとって大切」と話しています。
このほか、今回の統合に向けた動きを受けて山形銀行の佐藤英司頭取は「地域経済の発展を支え持続可能な地域社会を実現させるための経営判断ととらえている」とコメントしています。
一方、きらやか銀行の川越浩司頭取は「山形県に地盤を置く銀行としてお互いに県経済および東北の発展に寄与できるよう切磋琢磨したい」と述べています。