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伊達政宗の新たな書状見つかる 熊本藩の藩主が江戸屋敷訪問の際に美濃の武士を誘った内容

2024年1月15日 17:44
伊達政宗の新たな書状見つかる 熊本藩の藩主が江戸屋敷訪問の際に美濃の武士を誘った内容

戦国時代に活躍した武将・伊達政宗による新たな文書が発見されました。今の岐阜県南部、美濃の武士に宛てたもので、山形大学の専門家は、当時の交友関係を知る貴重な史料と分析しています。

山形大学が11日に開いた記者会見で松尾剛次名誉教授が発表しました。
兵庫県立歴史博物館に収蔵されていた文書を松尾名誉教授が解読したところ、戦国時代の大名で、初代仙台藩主・伊達政宗の文書であることが判明しました。文書に書かれた花押・現在でいうサインは、政宗の直筆だということです。
伊達政宗が美濃の武士・妻木頼利に宛てたもので、仙台藩の江戸屋敷を熊本藩の初代藩主・細川忠利が訪問する予定があり、妻木頼利に同席するよう誘う内容です。

山形大学松尾剛次名誉教授「内容自体は『私の家に細川氏が来るからあなたも来ないか』という内容。ただ妻木は7500石の旗本で大名ではない。政宗が家格の低い人とも気にせず『遊びに来ないか』などと交遊していたことがわかり非常に興味深い」

この文書は愛知県内に住む個人から2019年に兵庫県立歴史博物館に寄託されました。松尾名誉教授は、文書が書かれた年を政宗が亡くなる前の年、1635年・寛永12年と推定しています。