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酒田市の商業施設 旧マリーン5清水屋 破産管財人側が不動産放棄へ 再開発進まない懸念

2024年9月4日 18:04
酒田市の商業施設 旧マリーン5清水屋 破産管財人側が不動産放棄へ 再開発進まない懸念

3年前に破産した酒田市の商業施設旧「マリーン5 清水屋」跡地の売却が難航している問題で、破産管財人側は4日までに、年内に不動産を放棄する方針を固めたことがわかりました。今後、再開発が進まなくなる懸念も出ています。

破産管財人によりますと、旧「マリーン5 清水屋」の跡地を巡っては、不動産を放棄するかどうかの判断期限としていた8月末までに売買交渉に進展がありませんでした。
また、土地に掛かる固定資産税の負債額が増加していることも受け、年内に不動産の権利を放棄する方針を固めたということです。破産管財人側は不動産の抵当権を持つ金融機関などに対し、2日付けで年内に不動産の権利を放棄することを文書で通知しました。

破産管財人は「我々管財人がこういう事情なので破産財団から不動産を放棄させてほしいと裁判所にお願いをして許可しますとなれば、初めて許可になるがいまの状況であれば間違いなく許可になると思います」

このまま不動産放棄の手続きが進んだ場合、跡地の中に所有者のいない土地が生まれ建物の解体など再開発へ向けた取り組みが進まなくなることも懸念されています。「マリーン5 清水屋」は1950年に酒田市中町で清水屋デパートとして営業を始め、71年にわたって酒田市中心市街地の中核を担いました。2021年夏の閉店、自己破産からすでに丸3年が経過し、建物は活用も解体もされず放置されています。
清水屋の跡地については、県内企業が購入を希望していて、個人と法人合わせて9人の地権者との間で売買交渉が行われていましたが、企業側が購入額として示している坪単価と地権者が求めている売却価格とは最大で2倍以上の開きがあり、交渉は難航していました。次回の債権者集会は11月25日に開かれる予定です。