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地権者との交渉難航でマリーン5清水屋の不動産放棄へ…建物の解体・土地の利活用が停滞する恐れ

2024年9月4日 13:31
地権者との交渉難航でマリーン5清水屋の不動産放棄へ…建物の解体・土地の利活用が停滞する恐れ

3年前に破産した酒田市の商業施設旧「マリーン5 清水屋」跡地の売却が難航している問題で、破産管財人側は4日までに、年内に不動産を放棄する判断を固め、土地の抵当権を持つ金融機関などに通知しました。

破産管財人によりますと、旧「マリーン5 清水屋」の跡地を巡っては、前回の債権者集会で示した不動産放棄の判断期限の先月末までに売買交渉に進展がなかったということです。また土地にかかる固定資産税の負債額も増加しています。このため破産管財人側が、不動産の抵当権を持つ金融機関などに対し、9月2日付けで年内に不動産の権利を放棄することを文書で通知したということです。このまま手続きが進めば、跡地の中に所有者のいない土地が生まれ建物の解体など再開発へ向けた取り組みが進まなくなることも懸念されています。

旧「清水屋」の跡地については、県内企業が購入を希望していて、個人と法人合わせて9人の地権者との間で売買交渉が行われていましたが、企業側が購入額として示している坪単価と地権者が求めている売却価格とは最大で2倍以上の開きがあり、交渉は難航していました。次回の債権者集会は、11月25日に開かれる予定です。