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大雨被害の戸沢村 議会で過去最大17億円の補正予算案を可決 「生活再建が最重要課題」

2024年9月13日 17:39
大雨被害の戸沢村 議会で過去最大17億円の補正予算案を可決 「生活再建が最重要課題」

豪雨災害の発生後、初めて開かれた戸沢村議会は13日、過去最大となるおよそ17億円の補正予算案を可決し閉会しました。予算のおよそ8割が災害復旧に関連する費用となっています。

3日間の日程で開かれた戸沢村議会定例会には過去最大となる17億2400万円の補正予算案が提出され、全会一致で可決されました。このうちの8割は豪雨災害の災害復旧にかかる費用となっています。

戸沢村加藤文明村長「特に被災された方々の生活再建を最重要課題としてこれから進めていかないといけない。特に蔵岡地区については住居の問題も大きく割合を占めるので住民の方々と意見交換を交わしながらしっかりやっていく」

8月下旬に行われた村と蔵岡地区の一部住民との話し合いでは、集団移転が一つの案として浮上しました。

戸沢村加藤文明村長「蔵岡地区の住民を守るために防災対策をどうしてやっていくかが今後大きな課題でもあるし、その一つに住民たち自ら安住の地を求めることも考えられる」

9月中旬には蔵岡地区の全ての住民を対象にした意見交換会が開かれる予定で、集団移転についても詳しく説明される見通しです。

戸沢村加藤文明村長「村からどうのこうの言うのではなくまずは住民の意見を尊重したい」

戸沢村では現在、蔵岡と古口地区の32世帯60人が一次避難所の戸沢学園で、新庄市内の二次避難所には最大で9世帯14人が生活しています。二次避難者の中には環境の変化に馴染めず、一次避難所に戻る人もいて、長引く避難生活への対応も今後の課題となっています。

最終更新日:2024年9月13日 19:37