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区間運休続くJR米坂線の復旧検討会議 山形・新潟両県の自治体「鉄道での復旧が不可欠」

2024年3月26日 18:32
区間運休続くJR米坂線の復旧検討会議 山形・新潟両県の自治体「鉄道での復旧が不可欠」

おととし8月の豪雨被害で区間運休が続いているJR米坂線について、復旧方法を検討する2回目の会議が26日、新潟県で開かれました。自治体の出席者はあらためて「鉄道での復旧」をJRに求めました。

JR東日本と山形・新潟の両県の沿線自治体の担当者が新潟県関川村に集まり、米坂線の復旧を検討する2回目の会議が開かれました。

JR東日本新潟支社 企画総務部 三島大輔部長「様々な観点からご意見をいただき建設的な議論を進めていきたいと思うのでよろしくお願いします。」

米坂線は、米沢を出発し、川西と長井、そして、飯豊と小国を通り新潟県村上市の坂町駅までを結ぶ全長90.7キロの路線です。
しかし、おととし8月の豪雨で橋梁の崩落や盛り土の流出などが発生。
現在も長井市の今泉駅と坂町駅間が運休し、バスによる代行輸送が続いています。
JR東日本と山形・新潟の両県の沿線自治体は、去年9月、JR米坂線の復旧を検討する会議を初めて開催しました。しかし、会議ではJR側から復旧工事費用の詳細が示されたことと、沿線自治体から早期復旧を求める要望が出されたことに留まり、復旧方法などの具体的な協議には至っていません。
半年以上が経過し開催された今回の検討会議は前回同様、非公開で議論が行われました。会議では山形・新潟両県の自治体が、通学や通院などの生活基盤や、観光での需要など、改めて、鉄道での復旧が必要不可欠だと訴えました。
一方、JR側は今回の内容を持ち帰り、検討する方針です。また、復旧に向けた最大の課題となっている86億円もの復旧費用について、今回の会議では言及されませんでした。

JR東日本新潟支社 企画総務部 三島大輔部長「次回どの程度の議題になるかわからないが費用負担については避けては通れない課題であるので今後の会合の中で議題にしていく予定」

また、今回の会議ではことし8月に、山形・新潟両県と沿線の自治体が連携し、米坂線の早期復旧と利用拡大に向けたイベントを開くことなどを確認しました。