豪雨で運休の米坂線 2回目の復旧検討会議を来月開催へ JR新潟支社 白山支社長「JR単体での解決は難しい」
おととし8月の豪雨による被害で、現在も区間運休が続いているJR米坂線に関して、JR東日本新潟支社は22日、沿線の自治体と復旧について協議する2回目の会議を来月にも開く考えを示しました。
JR米坂線はおととし8月の豪雨による被害の影響で、長井市の今泉駅と新潟県村上市の坂町駅の間で区間運休が続いています。
JR東日本と山形・新潟の両県の沿線自治体は去年9月、米坂線の復旧について協議する会議を被災後初めて開催しました。しかし、1回目の会議の内容は、JR側から復旧工事費用の詳細が示されたことと、沿線自治体から早期復旧を求める要望が出されたことに留まり、復旧方法などの具体的な協議には至っていません。
1回目の復旧検討会議から間もなく半年となる中、JR東日本新潟支社の白山弘子支社長は、22日の定例会見で、2回目の復旧検討会議を来月にも開催する方向で調整しているとしました。
JR東日本新潟支社 白山弘子支社長
「今年度内には次の会議をやるということで準備を進めている。現時点で具体的に話せることはないのでもう少しお時間いただきたい」
白山支社長はまた、先月、飯豊町の後藤幸平町長が「沿線自治体による復旧費用の一部負担の必要性」について言及したことに対して次のように述べました。
JR東日本新潟支社 白山弘子支社長
「復旧費の問題や安全・安定輸送を将来にわたって提供するためにはどのような課題があってクリアしなければいけないのか一緒に考えていければ」
その上で白山支社長は「米坂線の抱える課題をJR東日本単体で解決することは難しい」との考えを改めて示しました。