足踏み脱穀機などの農具を楽器にして演奏 白鷹町でユニークなコンサート
今では使われなくなった、足踏み脱穀機などの農具を楽器にして演奏するユニークなコンサートが、白鷹町で16日開催されました。
このコンサートは神奈川県在住でサックス奏者の岡淳さんらを招いて町民の有志が主催しました。コンサートの特徴は古い農具を楽器にしていることです。木琴は、タガが外れた桶の板や農業用パイプでできていて、岡さんが長さを調整することで音を調律しています。ほかにも、かつて弁当の保温に使った温飯器や鍬、羽釜などを打楽器にしています。
足ふみ脱穀機を動力にして取り付けた歯車を回し太鼓やシンバルを叩いています。
長井市から「最高に楽しい。体が動く。こんなに農具が楽器になるとは考えもしなかった」
天童市から「木の音が柔らかかったり激しかったりして意外な音で楽しめた」
町内から「農具がある年代を過ごしてきたので楽器を叩いているのを見てびっくりした。驚いたし大変良かった」
コンサートのほか、会場では今、町内で利用されてきた民具や、ミュージシャンの岡さんが作った「農具ミュージック」などおよそ70点が展示されています。
白鷹町歴史民俗資料館石井紀子さん「普通資料館だと動かさず静かに置いたまま写真や文字で紹介することになるが今回は自分たちで動かしたり動いたりどうやって使っていたか想像しやすいかと思う」
穀物とごみなどを選別する農具=唐箕には10個の歯車が付けられ、ハンドルを回すと唐箕に取り付けられた打楽器と弦楽器を演奏する仕組みとなっています。
演奏している人「あらすごい」
他にも、繭から生糸を巻き取る座繰りの回転を利用して木琴を叩く楽器も展示され、訪れた人は実際に体験していました。
「懐かしいし自分の子どものころのものがそのまんますごくいい今と昔は全然違うなと感じた農具がこうして打楽器になるのは想像越えていておもしろいと感じた」
この展示会は白鷹町の文化交流センター「あゆーむ」で1月14日まで開かれています。