南陽市で70年以上にわたって営業し、ふるさと納税の返礼品を取り扱っている「石黒製麺」が廃業を決めたことが分かりました。

廃業を決めたのは、南陽市宮内の石黒製麺です。事務所の入り口には5月31日付けで廃業を知らせる貼り紙が掲示されています。

南陽市によりますと、石黒製麺は1949年の創業で、乾麺や生麺を製造し、県内のスーパーや観光施設、それにインターネットを通じて販売してきました。

帝国データバンク山形支店などによりますと、石黒製麺は去年、愛知県の企業に事業譲渡されています。また、およそ8000万円の負債を抱えていて、今月中に山形地方裁判所米沢支部に自己破産の申し立てを行う予定です。

石黒製麺では、南陽市のふるさと納税の返礼品を製造していましたが廃業の影響について南陽市では「注文があった分の発送には対応しており、いまのところ影響はない」としています。