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山形県内唯一の屋内スケート場 酒田市が旧松山中学校の体育館を整備し活用へ

2024年4月10日 16:55
山形県内唯一の屋内スケート場 酒田市が旧松山中学校の体育館を整備し活用へ

3月末で営業を終了した山形県内唯一の屋内スケート場、酒田市の「スワンスケートリンク」の代替施設として、市は旧松山中学校の体育館に仮設リンクを整備する方針を固め、市議会へ補正予算案を提出することになりました。

酒田市の「スワンスケートリンク」は、30年前の1994年から酒田市体育館冬季間開設され、近年は毎シーズン1万6千人余りが利用してきました。しかし、体育館が築50年を超え、ハザードマップの浸水想定区域内にあることから、ことし3月末で閉館。代替施設での屋内スケート場存続が模索されていました。
市はこのほど、2014年に閉校し、現在は利用されていない旧松山中学校の体育館を活用し、これまでのサイズのおよそ3分の2、横25m×縦27mの仮設のスケートリンクを整備する方針を固めました。4月15日の酒田市議会で今年度の一般会計補正予算案に体育館改修の設計委託料、1100万円を盛り込みます。

庄内スケート協会富樫惣一会長「全くゼロかその仮設案しかないと市から言われた。滑られないより次のが出来るまで滑れた方が良い。実際、競技団体の競技人口より一般市民の愛好者の方が多いので、滑られる場所を確保することが前提かなと」

仮設のスケートリンクは体育館の床などの改修の他、氷を張る製氷機や電源設備を更新します。一方、氷の表面を整える整氷車など現在の設備は出来るだけ活用する方針で、整備の総額は、2億円を超える見通しです。オープンは2年後の2026年2月を目指していて、この間、県内から屋内スケートリンクが姿を消すことになります。