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台湾で発生した地震の被災地を支援 台湾産のコメを使い日本酒製造 高畠町の酒蔵

2025年2月14日 17:46
台湾で発生した地震の被災地を支援 台湾産のコメを使い日本酒製造 高畠町の酒蔵

台湾で去年4月に発生した地震による被害からの復興を支援しようと高畠町の酒蔵が台湾産のコメを使った日本酒を製造しました。

今回、完成したのがこちらの日本酒です。米鶴清酒「福」です。台湾で生産されたコメと高畠町の水で仕込み、フルーティーで爽やかな味わいに仕上がったということです。

米鶴酒造 梅津陽一郎社長「アジアの人たちは甘めのテイストが好きなので通常の米鶴の酒よりも少し甘めに仕上げたような感じ。精米歩合50%で大吟醸並みの精米。味は非常にきれいで爽やかな感じが楽しめる」

この取り組みは去年4月3日に台湾で発生した地震で18人が死亡、1000人以上がケガをし建物などにも大きな被害を受けた被災地の復興を支援しようと高畠町と町内の酒蔵・米鶴酒造が協力して行ったものです。
高畠町では、2016年からインバウンド事業の一環で台湾との相互交流を強化してきました。
一方、米鶴酒造では台湾・花蓮県の農家が栽培した食用米1トンを購入。去年12月から仕込みをスタートし、1月、完成しました。
完成した日本酒のラベルには、中国や台湾で「福がやってくる」ことを意味する逆さの福の漢字をデザイン。四合瓶でおよそ1700本が販売される予定です。

高畠町商工ブランド戦略係 鈴木祐介係長「東日本大震災の時も台湾から多くの支援をいただいた。東北人として台湾に対して明確な支援ができずにいた。今回のコラボ商品で両国の絆が表現できたのではないか。インバウンドで東北を訪れる台湾の方と日本人が交流する中でこのお酒を酌み交わしてもらえたら嬉しい」

完成した日本酒は、2月18日から台湾と東北地方で販売されます。

最終更新日:2025年2月14日 19:53