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お湯の温度は熱めの44度 400年続く上山市の共同浴場 市民に長年愛されて…

2024年5月20日 17:18
お湯の温度は熱めの44度 400年続く上山市の共同浴場 市民に長年愛されて…

山形県上山市にことしで開湯400年を迎える共同浴場があります。江戸時代から続き、多くの市民に親しまれる共同浴場の魅力とそれを支える1人の男性にスポットを当てます。

午前6時前ー。上山市の共同浴場に続々と人が入っていきます。

入浴客「あー気持ちいい。やっぱり朝風呂に限るな」

お湯の温度は44度と熱め。この熱めのお湯が人気の一つです。

常連客「ベリーグッド最高です。朝一番が一番。お湯がクリアで透明だし」

城下町の風情がただよう上山市。この地でかつて足に傷を負った鶴がわき出るお湯で傷を治したという伝説から「鶴はぎの湯」とも呼ばれるのが上山温泉です。
温泉街に4か所ある共同浴場のうち、最も古い歴史があるのが「下大湯」です。

下大湯 伊藤和幸代表「標高の高い源泉で殿様とかそういう人たちがお湯を囲って入っていた。町民にも入らせようということで上の方は上大湯。下の方のお湯なので下大湯」

下大湯は江戸時代前期の1624年、今からちょうど400年前に開設されたと伝えられています。たくあん漬けを考案したとされる高僧・沢庵も下大湯に入ったといわれています。その後、木造の建物は1957年に鉄筋コンクリート2階建てに建て替えられました。入浴料は中学生以上が150円、小学生が100円。現在は1日に300人ほどが訪れるといいます。
この男性は札のようなものを受け取りました。
湯番さん、これは何ですか?

湯番さん「これ洗髪札といって、シャワーを使う時の蛇口が付いている」

浴室の洗い場にあるシャワーには蛇口がありません。入浴料とは別に100円の洗髪券を購入すると蛇口を取り付けてシャワーの水を使うことができます。
今ではめずらしい昔ながらの共同浴場のシステムです。
下大湯に隣接する理容店、「カットインハウスいとう」。店主の伊藤和幸さん(71)は2015年から下大湯の代表を務めています。伊藤さんの先代から70年以上、この場所で理容店を営業してきました。

伊藤代表「温泉の隣なので”湯端の理容室”としてお風呂に入ってカットして 帰って行く人も多かった」

自身も下大湯に入るのが日課だという伊藤さん。温度管理が主な仕事です。

伊藤代表「44、44度ですね。きょうはぴったりです」

伊藤さんは子どもや熱いお湯が苦手な人にも温泉を楽しんでもらおうと7年前(2017年)に浴槽に仕切りを設けてぬるめのお湯を整備しました。
こちらのお湯の温度は・・・

伊藤代表「42度ですね。きょうのお湯は最高です。100点です。」

熱めが好きな常連客からも温度の違いを楽しめると好評だといいます。利用客のニーズに応えるため伊藤さんが大切にしているのがお客さんとのコミュニケーションです。

伊藤代表「きょうどう?ちょうどいい?」
常連客「ちょうどいい。いつもちょうどいい」
伊藤代表「いつもどうだと聞くと、気持ちよかったとか熱かったとか言われるがそれを参考にして温度調整をしている」

常連客「子どものころに通っていたので、今も思い出しては来ている」
「最高 元気が出る。一回入った人はやみつきになって福島や仙台からも入りに来る」
「なくてはならない。365日のうち360日前後は来ている」

伊藤代表「次の世代に渡せるような共同浴場を作れればいいと思うし、共同浴場・下大湯はこの地域に必要」

400年にわたり愛され続ける下大湯。地域の憩いの場としてこれからも大切に守られていきます。
下大湯では開湯400年を記念して6月2日から27日まで「400時間無料イベント」を開催する予定です。期間中は入浴料が無料になるということです。

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