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川を遡上するサケを珍しい方法で捕獲する「ウライ漁」が盛んに。「採捕」と「繁殖」で自然の恵みを維持

2023年11月16日 12:41
川を遡上するサケを珍しい方法で捕獲する「ウライ漁」が盛んに。「採捕」と「繁殖」で自然の恵みを維持

金属製の箱わなを川に仕掛け、遡上するサケを捕らえる「ウライ漁」がいま、山形県鮭川村で盛んに行われています。

日の出とともに始まるサケ漁。鮭川村の鮭川とその支流・泉田川の合流地点が漁場です。

「ウライ漁」と呼ばれるサケ漁で、ウライと呼ばれる格子状の金属製の箱ワナに遡上するサケを閉じ込めて捕獲します。今シーズンの漁は10月中旬に始まり、地元の漁協メンバー11人がサケを水揚げしています。サケを捕獲するだけでなく、繁殖のために採卵と受精作業を行い、人工的にふ化させて春に稚魚を放流しています。

最上漁協鮭鱒部会鮭川支部ウライの会・佐藤清雄会長「旬のもの鮭川の人にとっては水産資源を守ること、卵を採って育てて(稚魚を)放流する意義は(会のメンバーは)全員が考えている」

16日朝は40匹のサケが水揚げされましたが、例年と比べると3分の1ほどだということです。

採卵と受精作業を終えたサケは組合のメンバーがくじ引きで割り振って持ち帰ります。サケは塩漬けにして、寒風干しにする伝統食・「鮭の新切り」などにして食べられるということです。鮭川村のサケのウライ漁は雪が降る頃まで行われます。