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迫る山形県知事線の投開票 現職の4期16年の評価は 「先頭に立っている」「人口減少が進んだ」

2025年1月23日 16:59
迫る山形県知事線の投開票 現職の4期16年の評価は 「先頭に立っている」「人口減少が進んだ」

現職と新人が争っている山形県知事選挙は1月26日に投開票が行われます。YBCでは現職の吉村さんの4期16年の評価について、YBCアプリでアンケートを行いました、

質問は「吉村さんの4期16年を評価するか?」。アンケートでは、1143人から回答をいただきました。吉村さんの4期16年の評価については、「評価する」との回答が「評価しない」との回答を大きく上回りました。
「評価する」の理由として、「果樹やコメのPRを先頭に立って実施している」、「トップセールスを頑張っている」、「山形県の広告塔として全国にアピールしてくれている」など山形の魅力を自ら県外に発信している姿勢を評価する声が多く寄せられました。
吉村さんは知事就任後、県産米の「つや姫」「雪若丸」や大玉サクランボの「やまがた紅王」など農産物のブランド化に向け、自ら首都圏に出向いてトップセールスを展開してきました。

吉村知事「サクランボは生産量、品質ともに山形県が日本一。たくさんの消費者の皆さんにお届けくださいますようお願いします」

このほか、評価する理由として「やさしく温かいイメージが定着している」、「今までの知事より身近に感じることができた」など親しみやすさや県民目線に立った姿勢を挙げる声もありました。
また、豪雨災害など有事への対応について、「すぐに国に要望してくれた」、「政党を超えて動いてくれた」、「コロナ禍の初動も早かった」などの声もありました。

一方、「評価しない」との回答で目立ったのが、庄内地方に向けた政策の取り組みが内陸地方に比べて進んでいないとの意見です。「庄内地方の高速道路の整備やJR羽越線の高速化などが遅れている」、「庄内地方の“陸の孤島”状態が改善していない」、「農林水産、交通面で心を寄せて庄内地方を支援してほしい」など、庄内と内陸のインフラや経済の格差是正を訴える声が多く寄せられました。
県内では、内陸を通る東北中央自動車道が福島県とつながっている一方で、庄内地方を南北に通る日本海東北自動車道は、秋田と新潟の県境付近がいずれも開通に至っていません。
吉村知事は日本海東北自動車道の未接続区間いわゆる「ミッシングリンク」の解消に向け、自治体や関係団体とともに政府への要望を続けています。

吉村知事(2013年・日本海東北自動車道の「ミッシングリンク」解消を国交省へ要望)「国土交通大臣からできるだけ早く着工できるようにとおっしゃっていただいたので、私としては期待している」

「評価しない」理由としてはこのほか、「16年間、これといった実績がなかった」「人口減少が進み、生活が豊かになった気がしない」、「国とのつながりが弱い」など目立った成果がないことを挙げる声もありました。
一方、「今後の県政に求めたいこと」として、吉村県政を「評価する」、「評価しない」と回答したいずれの立場の人たちからも「活気あふれる山形県にしてほしい」、「物価高やガソリン高騰に対する県独自の対策をお願いしたい」、「災害に強い山形県にしてほしい」などの声が寄せられました。
吉村さんの4期16年の評価が問われる今回の県知事選挙。吉村さんのほかに、新人の金山屯さんが出馬しています。投開票は1月26日に行われます。

最終更新日:2025年1月23日 20:13
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