主要食品メーカによる10月の値上げ2900品目 天童市のスーパーで聞く 経営者や消費者は
ことし最大級の値上げラッシュです。主要食品メーカーによる値上げは10月、2900品目を超えるといいます。2日、天童市のスーパーマーケットで、値上げの状況や企業努力、それに消費者の声を取材しました。
村山地方でスーパー4店舗を展開するフードセンターたかき。10月、値上がりを予定している商品の棚を案内してもらいました。
フードセンターたかき交り江店村上兵太郎店長「こちらのコーナーがほぼ全て値上げとなる。ここから向こうまでほぼ全て10%から20%の値上げ」
フードセンターたかきによりますと、10月9日からはペットボトル飲料が1割から2割、焼酎とワインなどの酒類が1割から2割の値上げとなります。また5日からは、大手メーカーの商品を中心に菓子商品がほぼすべて、1割から2割値上げされます。
フードセンターたかき交り江店村上兵太郎店長「こちらがだいたい20円~30円の値上げとなり300円近くの価格になる。今回はチョコレート全部というくくりでの値上げ。店としてもきつい状況」
民間の調査会社・帝国データバンクの調べによりますと、9月30日時点の集計で、10月に値上がりする食品は2911品目に上り、4月の2897品目を上回ることし最大の値上げラッシュとなる見込みです。
主な値上げの原因は、チョコレートにおけるカカオなど原材料費の高騰のほか、配送や燃料といった物流にかかる費用の高騰です。値上げの波が続く中、店側はどのような対応を取っているのでしょうか。
フードセンターたかき交り江店村上兵太郎店長「通常価格がこちらだが1か月限定で据え置き価格で販売する。仕入れ値が上がっているので厳しい状況だが安く提供できるように取り組んでいる」
フードセンターたかきでは、期間限定で人気商品の価格を据え置くほか、自社のプライベートブランド商品のアピールや、クーポンの積極的な活用を呼びかけるなどして、集客を図っています。
家計を圧迫し続けている値上げの波。消費者の声を聞きました。
「生活に必要なものが高くなっている安い店に行くとか広告をチェックするとか対策をしている」
「昔と比べていまどんどんなんでも高くなっているもうちょっとがんばってもらいたい」
また、10月からは郵便料金も値上げとなります。日本郵便では、63円だったはがきを85円に値上げし、レターパックもおよそ15%値上げします。
帝国データバンクによりますと、値上げの波は11月も続く見通しですが、その後は年末にかけて沈静化するとみられています。