「消防本部をバックアップしたい」 山形県内初の民間救急車9月運用開始 車両を公開
山形県内初となる患者を搬送できる「民間救急車」の運用が9月1日から始まり、運営会社が26日、搬送車両を公開しました。
患者を搬送する際に使われる車両です。愛知県で実際に救急車として使われていたものを購入し、手直ししました。サイレンや赤色灯は使用できず緊急走行はできません。車内にはストレッチャーやAED、人工呼吸器などを装備し、医療措置もできます。サービスを始めたのは去年12月に山形市で一般社団法人「救急JAPAN」を立ち上げた、木村祐人代表理事(36)です。木村さんは今年3月までの17年間、村山市消防本部で救急救命士として勤務していました。
救急JAPAN木村祐人代表理事「救急車が119番を受けても行けない場合が全国的にある。そういう部分を山形から解消したい」
救急JAPANは木村さんを含め救急救命士と医師など6人のスタッフが対応します。すでに病院から病院への患者搬送を中心に10件程度の実績があります。消防では難しい県外や海外への搬送も可能です。緊急性がない軽症患者の搬送先が決まるまでの一時預かりといった役割も期待されます。
救急JAPAN木村祐人代表理事「消防の救急車が緊急性のあるところにすぐ行けるような、環境をつくるのが一番の役割。しっかり消防本部をバックアップできるようになりたい」
搬送依頼は24時間受け付けていて、利用料金は30分5390円からとなっています。具体的な利用方法については「救急JAPAN」のホームページで確認することができます。