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ペットボトルを持って現場から立ち去る目撃情報 放火の疑いで再逮捕 酒田市の消防団の男

2024年6月20日 18:54
ペットボトルを持って現場から立ち去る目撃情報 放火の疑いで再逮捕 酒田市の消防団の男

連続放火の犯行と判明しました。5月30日に酒田市の日和山公園内にある建物の外壁に火を付けた疑いで逮捕された酒田市消防団の幹部の男がほかの放火にも関わった疑いで20日、再逮捕されました。

非現住建造物等放火の疑いで再逮捕されたのは、酒田市消防団の第1分団副分団長・田賀一稀容疑者(27)です。警察の調べによりますと、田賀容疑者は5月10日夜、酒田市北新町2丁目の空き家に火を付け、建物の外壁や玄関脇の物置小屋など58平方メートルを焼いた疑いです。田賀容疑者は調べに対し容疑を認め、「仕事のストレスや消防団活動の忙しさなどのストレスがあった」などと供述しているということです。この火事の現場からは灯油とみられる油の成分が検出されていて、警察はこれまでに、田賀容疑者の自宅から灯油を運んだとみられるペットボトル数本と棒状の多目的ライターを押収しています。
今回の逮捕容疑となった火事では当時、炎が確認される数分前にペットボトルを持って現場付近から立ち去る田賀容疑者とみられる人物が目撃されていました。

目撃者は「火事が起こった方向から路地を下ってきた。多分男の人で体形はがっちりしている人だった。短髪だったと思います。スーツとかではなくて自分みたいなスエット」

警察はこれらの情報をもとに周辺で聞き込みなどを進めた結果、田賀容疑者が浮上し捜査を続けてきました。現場近くの人によりますと、田賀容疑者は犯行現場と同じ地区に幼少期から住んでいて、空き家の所有者とも顔見知りだったということです。田賀容疑者は、この現場でも酒田市消防団の副分団長として出動し、対応に当たっていました。酒田市の中心部ではことし4月下旬からおよそ1か月の間に、不審火が8件相次いでいて、このうち、今回の逮捕容疑となった火事を含め、少なくとも5か所の現場から灯油とみられる油の成分が検出されています。警察は、これらの不審火との関連についても調べています。
一方、山形地方検察庁鶴岡支部は、田賀容疑者について、5月30日に酒田市日和山公園内にある建物の外壁に灯油をまいて棒状の多目的ライターで火を付けて焼いたとして、非現住建造物等放火の罪で起訴しました。

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