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「おがくずを再利用しおもちゃを」 山形県内高校生のビジネスプランコンテスト 山形東高が優勝

2024年10月29日 17:18
「おがくずを再利用しおもちゃを」 山形県内高校生のビジネスプランコンテスト 山形東高が優勝

利益を生み出し、地域の課題も解決へー。山形県内の高校生が、一泊二日の合宿でビジネスプランを練り上げました。未来を見据える10代の若者たち、どんなアイデアが飛び出したのでしょうか。

県や山形大学などが主催するこのイノベーションプログラムにはことし、過去最多となる46チームがエントリーし、一次審査を通過した15チームが上山市での合宿に参加しました。生徒たちは初日の26日、全国で活躍する経営者や起業家からアドバイスをもらいながら、地域課題の解決を目指すビジネスプランを練り上げていきます。

生徒「適切に管理していない特別空き家になってしまうと固定資産税が6倍になったりする」
生徒「自然を生かしたもの。雨でも自然に触れ合えるところってあるのかな?おれらが提供すればいいのか」

空き家の活用や地域の活性化などをテーマに議論は夜遅くまで続きました。

そして、翌日、合宿の集大成として開かれたビジネスプランコンテスト。費用の調達方法や売上予測、サービスのPR方法などプランの実現性が細かく審査されます。

惺山高校の発表「中高生による中高生のための空き家プロジェクトを考えました。青春プラットフォームという学校のコミュニティからはずれて自分たちで楽しい秘密基地のようなところを作れたら」

山形東高校の2人はキノコ栽培の過程で廃棄されるおがくずを再利用するプランを考えました。

山形東高校の発表「廃菌床(おがくず)を焼却して処理する過程で二酸化炭素が発生してしまうので環境負荷がかかってしまう。私たちはキノコの菌床を活用したおもちゃ『きのころん』で事業を展開しようと考えています」

これまで廃棄されていたおがくずを再利用することで、環境負荷を抑え、ブロックやパズルといった子供向けのおもちゃをつくるアイデアです。

発表「キノコには様々な応用の仕方があってかつ環境にやさしい素材なので山形県から唯一無二の製品を届けて、山形、日本、世界まで盛り上げていくビジネスをできれば」

果たして、優勝は。

審査結果発表「エントリーナンバー1番の山形東高校チームマッシュルーム」

キノコ栽培の廃材をおもちゃに変えるプランを発表した山形東高校の2人が優勝に輝きました。

山形東高校・武田こはるさん「プランの方針がずれて焦ったときもあったが、周りのメンターやいろいろな方に支えられて発表することが出来てとてもいい機会になりました」

参加した生徒たちは今後、大学や企業などの支援を受け、ビジネスプランの実現を目指すということです。

最終更新日:2024年10月29日 20:17