県産グリーン水素を金属加工に活用 工場への供給開始 エネルギー以外の用途は初 山梨県
金属製品を手掛ける韮崎市の工場で県が製造するグリーン水素が金属加工に使われることになり、10日から供給が始まりました。県産グリーン水素がエネルギー以外の用途で使われるのは初めてです。
県が新たにグリーン水素の供給を始めたのは、切削工具などを製造する「タンガロイ韮崎工場」です。供給初日の10日は工場内でグリーン水素が充てんされる様子が公開されました。
タンガロイでは製造過程で金属を強固にする際に水素を活用しています。グリーン水素の導入により、将来的には年間300トンの二酸化炭素を削減できる見通しだということです。
県によりますと、県産グリーン水素はこれまで主にエネルギーとして利用されていましたが、製品の製造過程で使われるのは初めてのケースだということです。