町長リコールへ署名本格化「財政非常事態宣言」の中…“海外視察”を問題視 山梨・市川三郷町
市川三郷町の遠藤浩町長のリコールへ向けた署名活動が29日、本格的に始まりました。
遠藤町長は去年9月、町の財政がひっ迫しているとして「財政非常事態宣言」を発表。公共施設の統廃合を進めるなど、財政の引き締めを図っています。
しかし、今年9月、遠藤町長が町村会の海外視察に参加したことを一部町議が問題視。リコールに向けた手続きを進めてきました。
29日はリコールを求める住民グループが出発式を開き、署名活動への団結を呼びかけました。
市川三郷町 秋山豊彦 町議
「この町を遠藤町長に任せるわけにはいかない。町民のみなさんに訴えて理解していただきながら、リコール運動の署名活動をやっていく」
一方、遠藤町長は29日、山梨放送の取材に対し「町民を第一に考え、仕事を続けてきた」などと理解を求めました。
市川三郷町 遠藤浩 町長
「(リコールは)残念な活動だと思う。財政健全化と未来に投資する財政を切り替えをしている。将来の市川三郷は私が責任を持って、素晴らしい町にするということは約束する」
署名は12月25日まで集められ、有権者の3分の1以上の署名が集まると町長の解職を問う住民投票が行われることになります。