「子どもの貧困に光を」 クラウドファンディングで実態を書籍化 全国に配布目指す 山梨県
厚生労働省の調査によりますと、家族の収入が少なく不安定な生活を送る子どもの貧困率は2021年が11.5%。
9人に1人、175万人の子どもたちが貧困に直面している計算になります。
そのような家庭に食料支援を行っている南アルプス市の「フードバンク山梨」が現在、貧困をテーマにした本をつくる取り組みをクラウドファンディングで行っています。
本のタイトルは「フードバンクとぼく」で「困窮家庭に育ち孤立する少年が、支援を受けて社会とのつながりを取り戻す」というストーリーです。
フードバンク山梨 米山けい子理事長
「15年間活動してきて、子ども貧困を間近で見てきたが私達だけしか描けないものがあるのではないかと、今回書籍化することにした」
米山さんは本を通して、見えにくい「子どもの貧困」に光を当てたいといいます。
フードバンク山梨 米山けい子理事長
「日本は恥の文化があるので、どうしても他人に知られたくないお世話になりたくないという気持ちで、声を上げられないかと思う」
クラウドファンディング=インターネットを通じた寄付は今月26日まで行われ、今年の夏に全国の図書館に配布したい考えです。
フードバンク山梨 米山けい子理事長
「病気・ケガ・離婚・失業など、さまざまなことで誰もが陥る貧困だと思うので、社会全体で課題解決していくきっかけにしたいので、ぜひ応援していただきたい」