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「今季日本最後の試合を勝利で」甲府主将がACLへ闘志 山梨県

2023年11月28日 20:42
「今季日本最後の試合を勝利で」甲府主将がACLへ闘志 山梨県
サッカーのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ第5節を翌日に控え、ヴァンフォーレ甲府の篠田善之監督とDF関口正大主将が28日夜、ホームとする東京・国立競技場で記者会見に臨みました。

篠田監督は勝ち点で並ぶ両クラブの首位攻防戦について「緊張感のある中、選手たちの躍動感のある姿を国立競技場のサポーターの前で見せられるように、キックオフからしっかりとゲームに入れるように準備したい」と抱負。メルボルンについては「技術の高い選手がそろっている。前線にはクオリティーが高く、スピードのある選手がいる。よりコンパクトに対応しなければいけない。どういうゲームになるかは自分たち次第」と話しました。

J2リーグ終了からは半月ほど経過。「成し遂げられなかったJ1昇格(の悔しさ)を今度のACLでぶつけようと、選手たちに気持ちを切り替えてもらった。選手はそれに応えてくれたと感じている。難しい期間だったが、全員がきょうをいい状況で迎えている」とトレーニングに自信を見せました。

前節のホーム浙江FC(中国)戦でゴールを挙げた関口主将は「グループステージ突破に向けて非常に大事な一戦になることは間違いない。J1昇格は手に届かなかったので、その悔しさをあすのホーム国立という舞台でぶつける。今季(年内)日本でできる最後の試合を勝利で締めくくりたいという強い気持ちでいっぱい」と闘志を燃やします。

グループ首位については「目の前の一戦一戦を集中し、勝利だけにフォーカスしてきた結果が今につながっている。あすも変わらない」と冷静なコメント。他クラブのサポーターも国立競技場に駆け付け、毎試合1万人以上が後押ししている"ムーブメント"については「選手というよりフロントスタッフがやってくれていることで、甲府の魅力の一つでもある。選手ができることはピッチの中で戦って走って、勝利を届けることだけ。フロントスタッフには本当に感謝しているし、自分たちは結果で応えたい」と述べ、「会場にたくさんの方が来てくれることが僕たちのモチベーションの一つになっている」としました。

篠田監督も「甲府から国立競技場まで来てくれる方、関東近辺の方、遠方の方が、甲府のために来てくださる。その声援に応えたい気持ち。選手はその声援を背負って一生懸命走る。引き続き最後の最後まで選手に声援を送ってくれたらと思う」とさらなるサポートを呼びかけました。

その後の公開練習では関口主将をはじめ、前節ゴールを挙げたFWピーター・ウタカ選手、FWジェトゥリオ選手、MF鳥海芳樹選手などが軽快な動きを見せました。

勝利すれば同日中に決勝トーナメント進出が決まる可能性もあるメルボルン戦は、29日午後7時にキックオフされます。
山梨放送