【韓国】夫婦関係に異変!?スキャンダル続きのキム・ゴンヒ氏またも疑惑浮上でユン大統領は崖っぷち!?支持率過去最低で苦しむ大統領に待ち受ける“3つの選択肢”とは―?
スキャンダルが絶えない尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)夫人に、さらなる新疑惑が浮上しています。その影響で、苦しい政権運営を迫られているユン大統領は会見を開き、国民に謝罪。夫婦関係にも異変が…?ユン大統領に待ち受ける厳しい3つの選択肢とは?『コリア・レポート』編集長・辺真一氏の解説です。
■キム・ゴンヒ氏、今度は政治ブローカーと共に補欠選挙に不当な介入か 妻のスキャンダルで支持率は過去最低に…ユン大統領が140分以上の会見で国民に謝罪
2024年11月8日、就任以来、支持率が過去最低の17%となったユン・ソンニョル大統領。まもなく任期5年の折り返しとなる今、非常に苦しい政権運営を迫られています。逆風を強めている要因の一つが、妻のキム・ゴンヒ氏を巡る問題です。
これまで、ドイツからの輸入車を扱うドイツモーターズの株価操作に関与した疑惑や、知人から不法に高額ブランドバッグを受け取った疑惑など、数々のスキャンダルが取り沙汰されてきたキム・ゴンヒ夫人。さらに、ここにきて、新たな疑惑が浮上しています。
2022年の国会議員の補欠選挙の際、与党の公認候補選びを巡って、政治ブローカーとともに、不当な介入をしたとの疑いがかかっています。大統領夫妻に逆風が吹き荒れる中、2024年11月7日、記者会見を行ったユン大統領は「全て私の不注意であり、不徳の致すところ。国民の皆さんに申し訳ないという気持ち。心からおわびを申し上げます」と話しています。
キム・ゴンヒ夫人の疑惑などを念頭に、国政の混乱について謝罪し、ユン大統領は「不適切なことはしておらず、隠すことはない」と、不正については完全に否定しました。会見は質疑応答を含め、140分以上にも及び、中にはプライベートな夫婦関係について、赤裸々に明かす場面もありました。語ったのは、2021年の大統領選さなかの出来事についてです。
(ユン大統領)
「一日中、人と会って、あちこち走り回って、疲れて家に帰って、倒れるように寝て、朝起きると午前5時・6時。そのとき、妻は寝ずにうつ伏せになって、私の携帯電話でメッセージの返事をしているのです。寝ずに何をしているんだ?と聞くと、『たくさんの支持してくれている人たちから、頑張れとメッセージが来ているのに、返事しないわけにいかないでしょう!』と…」
さらに会見では、夫人の国内公務自粛や、夫人同伴の外国訪問も最低限に抑えるなどの夫婦間での取り決めも改めて強調。ユン大統領は「国民がいいと思うことはして、嫌がることはすべきではない」と話し、これ以上の支持率の低下を食い止めようと必死です。
■離婚・収容・退陣?「大統領になったのも誰のおかげだと…」妻に頭が上がらないユン大統領に迫る3つの選択肢 奥の手は政敵野党3人の弱みを徹底追及か
(『コリア・レポート』編集長・辺真一氏)
「ユン大統領自らが、非常にキム夫人を大事にしている。もちろん愛しているんです。崖っぷちに立たされているユン大統領の選択肢は3つ。いずれも厳しい選択です」
ユン大統領に迫られる3つの選択肢、1つ目は『離婚』です。謝罪会見の中では、『夫婦げんかをたくさんしなければならない』と話していましたが、野党議員からは、『けんかではなく離婚する決意をしなければならない』という声が聞かれました。
2つ目の選択は、『夫人を収容・収監する』ということです。野党は政府から独立した特別検察官による捜査を要求しています。ただ、『大統領拒否権』を行使するものと見られています。理由はすでにこれを2回行使しているからです。ただ家族の収容・収監に関して、過去に金大中(キム・デジュン)元大統領は、息子3人を収容していて、国民の怒りを抑えるという選択をしています。
(辺真一氏)
「ユン大統領は52歳で、一回り年下の奥さんと結婚しているわけです。いわゆる結婚してもらったわけなんです。当時、結婚したときも、資産は二百数十万円しか手元になかったんです。なので奥さんは、自分がIT時代に株で儲けて、それで食わせてあげたって感覚を持ってるんです。まして大統領になったのも誰のおかげだという思いが強いと思います。ですから、離婚・収容の選択はできないと思います」
そして3つ目の選択は、辞職または弾劾です。この弾劾については、2024年11月20日、野党の曺国(チョ・グク)代表が、弾劾訴追案を公開しました。またチョ・グク氏は、これまで大きなデモを実施して、反発を強めてきました。過去には朴槿恵(パク・クネ)元大統領が罷免され、その20日後に逮捕されています。
Q.ユン大統領は任期があと2年ですから、今から弾劾訴追案を出し、実際に可決されて罷免されるまでには、任期が終わってしまうのでは?
(辺真一氏)
「そうですね。国会でまず可決、そして憲法裁判所で罷免ですから時間がかかる。そこで今、野党はこの憲法を改正して、大統領の任期を短縮させ、5年のところを4年で終わらせようと動いているんです。ユン大統領に早めに辞めてもらって、来年あたり大統領選挙ということになれば、まだ出番が来るということで、弾劾・罷免が難しくても、憲法改正して、4年に短縮しようという動きがあるんです」
ユン大統領の奥の手としては、政敵を徹底追及するということです。国民人気が高いのは民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表です。ただ2024年11月15日に有罪判決を受け、現在、控訴中です。祖国革新党の党首、チョ・グク代表も、実刑判決が出ていますが、控訴中ということです。そして、まだ力を持っているとされている文在寅(ムン・ジェイン)前大統領ですが、こちらも収賄疑惑について、近く聴取を受ける見込みとなっています。
Qこの中で一番脅威となるのは、民主党のイ・ジェミョン代表ですか?
(辺真一氏)
「そうですね。まず、この野党第1党・2党の2人の党首は、間違いなく収監されると思います。来週のイ・ジェミョン代表の新たな裁判は、有罪で間違いないと言われています。その他に4つの裁判を抱えていて、そのどれかには引っかかる。チョ・グク代表は、すでに1審・2審と2年の実刑が言い渡されていて、こちらも間違いなく収監される。残るはムン・ジェイン大統領ですが、ユン大統領としては、現実的に、この野党の3人を追い詰めて政界から消してしまおう、という野心でふんばれると思います。政権交代が起こると、今度はユン大統領のほうが、いろんなことを追及されますから。潰しにかかりますね、間違いなく」
(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年11月20日放送)