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安倍内閣改造・党人事で幹事長に谷垣氏起用

2014年9月3日 10:55
安倍内閣改造・党人事で幹事長に谷垣氏起用

 安倍首相は3日、内閣改造と自民党役員人事を行う。焦点だった幹事長には谷垣禎一法務相、総務会長には二階俊博衆議院予算委員長、政調会長には稲田朋美行革担当相が起用された。

 谷垣氏ら新役員は3日午前、自民党本部に入った。現在は、最高意思決定機関である総務会が開かれていて、ここで正式に了承される。

 谷垣法相「私も能力が十分あるかどうか分かりませんが、党がきちっと政府を支えて、党がまとまっていくというのは大事な時期だと思いましたので、私の力でできることはやらせていただこうと、こういう気持ちでお受けしました。選挙も色々ございますね。一つ一つ丁寧にやっていくと」

 谷垣氏は財務相や国土交通相を歴任したほか、安倍首相の前に野党だった自民党の総裁を務めていた。自民党の総裁経験者が退任後、幹事長に就任するのは初めてのこと。谷垣氏起用の背景には石破前幹事長の処遇をめぐって、首相官邸サイドと石破氏のグループの間に亀裂が生じたことがある。安倍首相も起用の理由について「党内がガタガタしたから重みのある人をあてるしかないと思った」と周辺に説明したという。

 また、総務会長には当選10回の重鎮・二階俊博氏、政調会長には当選3回の女性・稲田朋美氏、選対委員長には経済産業相の茂木敏充氏とベテランと若手を織り交ぜた布陣となった。そして、党役員人事に引き続き、安倍首相は3日午後、組閣本部を立ち上げ内閣改造を行う。

 注目の女性閣僚がこれまでに史上最多に並ぶ5人の入閣が固まっている。まず、小渕優子元少子化担当相は経済産業相、高市早苗政調会長は総務相に内定した。さらに、法務相に松島みどり氏、拉致担当相に山谷えり子氏が起用され、有村治子氏の入閣も固まった。

 この他、地方創生相に石破茂氏、防衛・安保法制相に江渡聡徳氏、厚労相に塩崎恭久氏、農水相に西川公也氏、環境相に望月義夫氏、復興相に竹下亘氏、科技・沖北相に山口俊一氏の起用が固まっている。

 麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、甘利明経済再生相、岸田文雄外相、太田昭宏国交相、下村博文文科相は留任。