谷垣幹事長 発言めぐり大西議員に厳重注意
先週、自民党の勉強会で「マスコミをこらしめる」などと発言した自民党の大西英男議員が、先月30日、改めて一部の報道機関について「こらしめようという気はある」と述べた。谷垣幹事長は先月30日夜、大西議員を厳重注意した。
自民・大西議員「安保法制について全く事実無根の戦争に導く、あるいは徴兵制(そのように)報道している一部のマスコミがある。日本の国を過てるようなそういった誤った報道をするようなマスコミに対して、私は広告は自粛すべきじゃないかなとは個人的には思いますよ。だけど政治家として政治権力を使うとか政党の力でそういうことをやるというのは、民主主義の根底をゆるがすことですよ。こらしめようという気はあるんですよ。一部のマスコミですよ。だって社会的制裁受けてない。何らかの国民的な方法を考えて いかなきゃいけないな。それについて百田先生のご意見を伺った」
大西議員は報道機関への圧力について「政治権力や政党の力でそういうことをやるのは民主主義の根底をゆるがす」として、圧力をかけるつもりはなかったと釈明した。自らの勉強会での発言については「問題があったとは思えない」としつつも、今後は「誤解を受けないように発言は慎んでいきたい」と述べた。
勉強会での発言について、谷垣幹事長はすでに大西議員に厳重注意をしているが、今回の発言を受け先月30日夜、再び厳重注意した。
一方、野党側は厳しく批判している。
民主党・枝野幹事長「繰り返し繰り返し言論の自由を 侵害するつもりはないとおっしゃりながら、結果的に与党の議員の方がこうしたことをおっしゃれば、どういう影響があるのか全く理解されていない」
また、維新の党の柿沢幹事長も「感覚を疑わざるを得ない」として、国会で追及する考え。