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【U20日本選手権】男子3000mは高校生の工藤信太朗が制す 明大・吉川響がハイペースを牽引し6位までが大会新記録

2022年6月13日 16:30
【U20日本選手権】男子3000mは高校生の工藤信太朗が制す 明大・吉川響がハイペースを牽引し6位までが大会新記録
U20日本選手権3000mを制した工藤信太朗選手(一関学院高)【写真:和田悟志】
6月12日、日本陸上競技選手権大会(ヤンマースタジアム長居・大阪)の最終日には、併催のU20日本陸上競技選手権大会の男子3000mが行われ、高校生の工藤信太朗選手(一関学院高・岩手)が8分8秒05の大会新記録で優勝しました。

U20日本選手権は、参加資格に「2003年1月1日から2006年12月31日の間に生まれた競技者」とあり、高校生と大学生(1年生および早生まれの2年生)が競い合います。

序盤から積極的にレースを進めたのは、明治大学の吉川響選手。「大学生として、“しっかり自分が引っ張ってやるんだ。勝ちきるんだ”って思っていました」と、高校からのチームメイト・森下翔太選手と共に先頭に立ち、入りの1000mを2分45秒のハイペースで引っ張ります。

勝負が決したのはラスト1周。中央大学の篠原寛選手がするすると先頭に立つと、すかさず反応したのが工藤選手。

「僕の持ち味はラストスパート。2、3番手で粘って、ラストでしっかりと勝ち切るというレースプラン通りの展開に持ち込むことができた」と、強化してきたラストスパートをさく裂させ、狙い通りの展開で優勝を飾りました。

2位に佐藤蓮選手(仙台育英高・宮城)、3位に鈴木耕太郎選手(國學院久我山高・東京)と、高校生が表彰台を独占しました。

終始レースを牽引した吉川選手は4位。5位の山崎丞選手(日本体育大)、6位の篠原選手までが大会新記録というハイレベルなレースになりました。

大学生トップの吉川選手は、去年12月の全国高校駅伝では、森下選手とともに大会2連覇を果たし、駅伝日本一の実績を提げて明治大に入学しました。目標とする選手は、実業団の旭化成で活躍する鎧坂哲哉選手で、世羅高、明治大と同選手と同じ道を辿っています。大学に入学したときは、左膝のケガが治ったばかりで「先輩たちの背中が遠かった」と言いますが、徐々に調子を上げて、この大会を迎えました。

「チームが目指しているのは箱根駅伝のシード権獲得なので、しっかりメンバーに割って入って、シード権獲得に貢献できる選手になりたいです」と、1年目から駅伝でも活躍することを誓っています。

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